TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『彦坂興秀の課外授業 目と精神』(医学書院)を読んでいる

 「神経科学の近未来」という座談会を収録(1987年3月4日)したことをこのシリーズの第58回で触れた。1993年に雑誌「神経研究の進歩」の編集会議に携わるようになり、上記の座談会の出席者の彦坂興秀さんと高坂新一さんに再会したことに触れた。ここのところで、彦坂さんのことをもう少し詳しく思い出した、件の座談会(1987年)の収録のあとで、彦坂さんを横浜市緑区のご自宅までタクシーでお送りしたことがあった。その頃、私は川崎市多摩区王禅寺に住んでいたのだが、横浜市緑区川崎市多摩区は境界が接しており、距離にして1キロくらいしか離れていなかった。それは、ともかく、彦坂さんの『彦坂興秀の課外授業 目と精神』という本を書棚から抜いてきた。

 ■『彦坂興秀の課外授業 目と精神』 について
 この本は、私の先輩のSH君が担当して編集した「神経心理学コレクション」というシリーズ企画の1冊である。シリーズ編集の、編集者である山鳥重さん(東北大学教授)と河村満さん(昭和大学教授9が生徒として、先生の彦坂興秀さんに教えを乞う形式の座談会形式の本である。おそろしく難解である。読み通せるかどうかは分からない。そこで、ここで読書記録を書きながら読んでいきたい。

序章 神経生理学と神経心理学の交差する場所
 最初から理解できない。線条体大脳基底核、意識と無意識、感情・情動。
 まずは、分からない言葉のを覚えるところから読んでいった。

第1章 大脳基底核研究の軌跡

 この本のもととなった座談会(課外授業)は、2001年の夏に実施したようだ。その直後に、彦坂さんは米国のNIHに移籍して、研究の場を米国のべせすだにあるNIHになったのだった。
 この章のキーワードは、大脳基底核と眼球運動、上丘と眼球運動。

 第2章」 「彦坂ニューロン」の全貌

 この章を読んだ。さっぱり、わからない。この章は彦坂さんの研究の肝心要のところだ。
 抑制性バーストニューロンの発見

 

 第3章 手続記記憶と大脳基底核

 サルを用いて、記憶の実験を行っている。
 「サルは、大脳皮質と大脳基底核をと小脳を調べました。大脳皮質では補足運動野と前補足運野を主に調べました。その結果、順序手続きを新しく学習するためには、前補足運動野がとくに重要であることがわかりました。」
 彦坂さんは1981年代に米国NIHで上記の研究をサルを用いてやっていた。1985年に論文にした。 

(更新予定)