TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳壇と歌壇を読む

「夏草も疲れはてしか地に伏せり(尼崎市 田中節夫)」
「月見草夜風の疲れ見えそめし(熊本県菊陽町)」

 ⇒高山れおな選: 自然に自分の心を投影している句なんだろう。

「もう誰も見ざるアルバム秋の風(柏市 物江里人)⇒長谷川櫂

「鳴くほどに闇の澄みゆく鉦叩(高松市 信里由美子)」⇒大串 章選

 ⇒ 自然を切り取り自分の心を投影する俳句っていいね。

 「ツンドクになるだろうけど買いました 加藤陽子先生がんばれ(渋川市 中村幸雄生)」⇒永田和宏選:この歌は、ら例の学術会議で、外された加藤さんのことを詠んだ社会詠だ。これが選ばれる意義があるのだろうか?

 <弟の「あのね帳」を読んでみた私の知らない弟がいた(奈良市 山添葵)>⇒永田和宏、馬場あき子、高野公彦選:三人が選んでいる。これは良い歌だ。山添葵さんは、弟のことを詠んだ。山添さんは、お母さんと葵さんとそうたろう君の三人が常連の投稿者だ。

 <点滴も入院もかなはず痩せし手を敢えて映してとウイシュマん遺族(京都市 森谷弘志)>⇒馬場あき子選: 出入国管理所で亡くなったスリランカのかたを詠った。

<立つことがやっとだった夫リハビリで歩ける足になり犬も笑う(佐賀市 宇野末子)>⇒ 佐佐木幸綱選: 夫さんはフレイルであるけなくなったのを、リハビリで歩く練習をしたのだろう。犬は笑ったりはしないだろう。

<国は民を姥捨山へ置くきらし「中等症は自宅で過ごせ」と(交野市 遠藤 昭)>⇒高野公彦選: コロナ対策を詠んだ社会詠だ。

<ばあばのおてつだいままおとみたいなおぜんをはこんだほとけさまってたべてるのかなあ(蒲郡市 みやしたさあや)永田和宏、馬場あき子共せん: わかりやすい、こどものうたなんだが、これって面白い。こどもが作ったから面白いんだろう。

⇒どうも、身に迫る歌が見つからない。

故郷の稲田の上を白鷺が九羽連なり飛べる驚き(熊谷市 飯島悟)⇒佐佐木幸綱

飯島さんの歌を今週の秀歌としよう。熊谷の田圃の上を白鷺が九羽も飛んで行ったのだろう。