TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇を読む

もう日曜日だ。朝日歌壇を今日も読む。
〈妹は聞上手なうえほとんどの悩みをブハッと笑いに変える(富山市 松田梨子)〉➡︎馬場あき子選: 松田梨子さんはほんとうに歌が上手い。
〈ままのたんじょうびままはしゃぶしゃぶがいいといったのにぱぱのすきなやきにくになっちゃった(蒲郡市 みやしたさあや)〉➡︎馬場あき子選:可愛らしい子どもの素直な気持ちだが、これを歌として選ぶのか?

〈小鳥飼うように上腕二頭筋ひそかに育て触れて確かむ(さいたま市 松田典子)➡︎佐佐木幸綱選:ちょっとだけおもしろい。男子では無くて若い女性だから歌になる。

〈ふるさとにとり残されてふるさともとり残されてひぐらしの声(館林市 阿部芳夫)〉➡︎高野公彦選:過疎となった故郷を歌っている。「過疎化の進む土地に住む人の孤愁。慰めるかのように鳴くひぐらし」と、高野さんのコメントだ。

〈訳もなき寂しさに添いカナカナはカナカナと鳴きカナカナと止む(福島市 美原凍子)〉➡︎永田和宏選:このうたは単純でわかりやすくて心に響く。

〈わたくしが子が孫が追ひ越してゆく水兵服の叔父の享年(徳島市 上田美子)〉 ➡︎永田和宏、高野公彦共選だ。「上田さん、戦後七六年。その時間は孫までが戦死した叔父の年齢を越える時間でもあった。」と永田さんがコメントしている。

〈対策の捗っている現場しか視察をしない政治家たちは(観音寺市 篠原敏則)〉
〈金メダル総理、都知事に賦与をして銀ブラしをして帰国せし人(前橋市 荻原葉月)〉➡︎篠原さん、荻原さん、お二人とも常連の社会詠歌人だ。永田さんが選んでいる。篠原さんの歌は詰まらん。バッハ会長を詠んだ荻原さんの歌もつまらんよ。

 今週の秀歌は、福島市の美原さんの「カナカナ」にしよう。

朝日俳壇は、「雲という詩人住んでる秋の空(青森市 小山内豊彦)」がいいね。高山れおな選だ。