TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『弟』(石原慎太郎)を読んでいる

 石原慎太郎さんは、やはり政治家というより小説家なんだとよくわかる。この本は、1996年に幻冬舎から出ている。もう25年も前にでている。1996年というと、まだ石原さんが東京都知事選になっていない頃だ。石原さんは私より15歳年長で、現在、88歳のようだ。何年か前に脳梗塞を患った。既に、死を意識して自分の死後のこと、弟の裕次郎さんの死のことを文藝春秋に書いていた。この文を読んでから、慎太郎は小説が上手いと感じた。田中角栄を書いた『天才』も面白く読んだ。
 さて、『弟』だが、書き出しから、山下汽船という運輸会社の重役だった父親の死後、愼太郎、裕次郎の二人が相次いで世に出て行く辺りは面白い。実は、『太陽の季節』も多分読んでいるのだが記憶があまり無い。すこし後に出てきた大江健三郎の方が小説家としては印象が深かったからかもしれない。もうすこし読んでみよう。