TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

環境に優しい触媒の研究にノーベル化学賞が決まった

 北大空手部の同期のHF君は、工学部の合成化学科にいた。文学部の私は、今日は実験だったんだといって、「少し過れたは白衣」を着たままやってきた彼の姿が憧憬のまとだった。
 スウエーデン王立科学アカデミーは、10月6日、今年のノーベル化学賞を、北海道大学特任教授で独マックスプランク研究所のベンヤミン・リスト氏と、英国出身で米プリンストン大のデービッド・マクミラン氏に贈ると発表した。
 業績は、環境に優しくて効率的な「不斉有機触媒の開発」。抗インフルエンザ薬「タミフル」などの製造にも使われている。二人は、炭素や窒素などを組み合わせた単純な構造の「第三の触媒」を研究。酵素の働きなどをヒントに2,000年、有機物でできた触媒をそれぞれ独自に発表した。この触媒は、右手と左手のような、鏡に映すと同じ形なる分子のうち、狙った片方だけ作る「不斉合成」も効率化できた。タミフルや、抗うつ剤パキシル」などの製造に利用されている。

ノーベル化学賞
ベンヤミン・リスト氏:1968年独逸生まれ。1997年に独ゲーテ大で博士号を取得。2005年から独マックスプランク石炭研究所教授。
・デービッド・マクミラン氏: 1968年、英国生まれ。1996年、米国カリフォルニア大アーバイン校で博士号を取得。現在、プリンストン大教授。