TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「健康診断は受けない」ほうがいいのを「健康診断」を受けた

 1年振りに「健康診断」を受けた。各種の診断を受けるあいだに、和田秀樹さんの『六十代と何十代 心と体の整え方―良く生きるために読む高年世代の生活学」を読んでいて読み終えた。この本リクエストした時に、和田さんの本はもっと過激なことが書いてあるのではないかと予測していたが、まことに真っ当なことが書いていあったので驚いて感心して安心した。和田さんは1960年の大阪生まれなので、私より13歳下の精神科医だ。今は61歳だからまだ元気であろう。大阪の私立の有名な高校から東大医学部をでて、精神科医になった。老人医療が専門の浴風会病院(大友先生が院長をしていた)にいたこともあるらしい。この本の、組み立てを紹介しておこう。

 序章:人生百年と言うけれど
 第一章:高年世代よ、叛逆の旗を振れ
 第二章:老化と病気
 第三章:心の整え方
 第四章:体の整え方
 第五章:暮らしの中の知恵
 第六章: あとがきにかえて・あるがままに

 以上の章立てである。書いてあることは、至極まともである。気に入ったところを少し引用したい。欲望を肯定する。という小見出しがある。次のように書いていある。
「日本には、歳をとれば相応に枯れていき、悟りの境地に至ることを理想とする伝統があります。けれども、歳をとったからといって枯れる必要は全然ないと私は思っています。生きている間は懸命に生きようとする在り方、すなわち生命力自体に真の「美しさ:が宿ると考えているからです。」
 さらに、和田さんは「好色のすすめ」という見出しの項目も書いています。
 「ただ、日本ではいまだに性欲は下品な欲望、不道徳な意思といった空気があるように見受けられます。しかし、それは大きな心得違いです。性欲は人間にとって非常に重要な本能の一つです。」
 あたりまえと言えばあたりまえですが、精神科の医師にこう書いて貰うと、いつまでも煩悩(こういう言葉が不要なんですね)の消えない、凡夫の爺さんは納得して元気が出てきます。

 この本で少し納得の以下ない項目があります。この本を私は「定期健康診断」の待つあいだに読み終えました。
「健康診断は受けない」という項目がありました。和田んさんは有名な慶応の近藤誠さんと共著で「やってはいけない健康診断」(SB新書)を書いている。この本のなかで、近藤先生は「自分が研修時代に一生健診を受けないと思い定めたのは医学的理由からであり、健診を受けることによって病気になり寿命が縮まるわかったからだと述べられています。」と書いてあります。その理由は、胸部エックス線や、CT検査の被爆のほうが、発がん率に影響するからと言う理由です。
 そんなことを言ったって、定期検診を受けないとよくないといわれているではないか。新型コロナウイルス感染を予防するために、ここ1年は健診の率が減った。そのために、癌の発見が遅れてステージが進んでからの受診が増加したとのことがつい昨日も報道されていた。

 ともあれ、和田さんの本は読んでみて良い情報を与えてくれた。あるがままでいいのだ。肉を食べて、歩いて適度に飲んで爺さんになっても好色を恥じずにいるのが元気の日秘訣なのである。ピンピンコロリは急激なあので望ましいのはネンネンコロリなんだという。