今日も朝日歌壇を読んだ。
<台風の無事に過ぎたる朝の晴れ丹沢山脈(やまなみ)惚れ惚れ望む(大和市 高橋スミ)⇒佐佐木幸綱選: 大和からは丹沢がよく見えるよね。このように素直に歌が詠めるんだね。短歌って気張ら無くてもよいんだという例と思う。
<命無き身体の重さ 撥ねられし鹿を四人の男が運ぶ(観音寺市 篠原俊則)>
<秋の鍬コロナ疲れか重くとも今宵の褒美缶ビール待つ(伊予市 福井恒博)>
⇒高野公彦選:福井さんの歌も素直な気持ちを詠んでいる。<熱湯に逝きしあなたがいたことを私は必ず覚えていよう(観音寺市 篠原俊則)>⇒永田和宏選: 篠原さん、一度に二つ入選だ。篠原さんは、毎日の生活の中で、歌を毎日作っているのだろう。
<落ち込んでいるって母は思いこみ私の好きなメロンパン買う(富山市 松田梨子)>⇒馬場あき子選: 松田さんも毎週の入選だ。それにしても、素直な娘さんだね。
今週の歌は、なぜか少しおだやかな秋の感じがする。一押しは、
秋の鍬コロナ疲れか重くとも今宵の褒美缶ビール待つ(伊予市 福井恒博)