TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

若山牧水ん「しらとりは」は恋焦がれる女性だったんだって

<白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり>(牧水)

 牧水といえば、酒を愛する、漂泊の歌人だと思っていた。それはその通りなんだが、実は、アルコールに溺れていた部分もあるのだろう。本日の、「天声人語」(2021年11月5日)を興味深く読んだ。俵万智さんの評伝『牧水の恋』に書いてあるんだって。

じつは、標記の歌は、人生をしりぬいた晩年の歌ではんくて、度を過ぎた深酒を反省する歌でもあるんだって。

「白鳥は哀しからずや海の青空にあをにも染まずただよふ」
 白鳥は、二児を故郷に置いて、上京して、いとこの男性と同居していた、憧れの女性なんだって。思いの届かない、年上の女性を、白鳥に例えたんだって。チョット、がっかりするような歌なんだね。

 牧水は、その後に、歌人として足跡をのこすのだが、結構、若くして去った。