TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『痛覚変調性疼痛』と学会が命名―興味深い新聞記事から

<体・神経に傷ない「第3の痛み」解明進む>という表題の記事を読んだ(朝日新聞朝刊,2021年11月8日)>興味深いのでまとめておく。

 痛みの発生には、従来、二つのタイプが説明されてきた。一つは、けがや炎症で組織が傷つき、痛みの信号が出ておきる「侵害受容性疼痛」。もう一つは、手術や事故、脳卒中などで神経が損傷して起きる「神経障害性疼痛」である。だが、どちらにも当てはまらない痛みに苦しむ人は多く、痛む部位を調べても原因はみつからず、医療の中でもあいまいな位置づけになっていた。
 国際疼痛学会は、2017年、様々な原因で脊髄から脳にかけた痛みを生み出す神経回路が変化して、痛みは生じたり、痛みに過敏になったりするというしくみを提唱した。国内でも、昨秋に発足した日本痛み関連学会連合が用語委員会を立ち上げ、今週、「疼痛変調性」と呼ぶことを決めた。
 この痛みは、痛みへの恐怖、不安、怒りやストレスといった社会心理的な要因が大きく関連する。それらの影響で、神経回路が変化し、痛みを長引かせ、悪化させるとみられている。

(阿部彰芳さんの署名記事より)