TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ニューロダイバーシティーってなんだ?

 本日、勝浦帰宅したら、医学界新聞・第3445号が届いていた。<ニューロダイバーシティーで、「発達障害」をとらえなおす>というタイトルの対談記事が出ていた。

 ニューロダイバーシティーとは、脳や神経、それらに由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを、多様性をととらえて相互に尊重して、社会の中で生かしていく考え方なんだという。この対談は、発達障害当事者の立場からニューロダイバーシティーの重要性を考察して、『みんな水の中―「発達障害自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』という本を書いた横道誠さん(京都府立大学文学部・欧米言語文化学科准教授)と、発達障害支援の実践者である中村直人さん(子ども・青少年育成支援協会代表理事)のお二人のものだ。それにしても、発達障害があっても、大学の先生なんだから大したものだ。そもそも、こういう狭い捉え方が間違っているんだろう。

 ダイバーシティーというのは、「多様性」という英語くらいは知っている。ニューロダイバーシティーだなんて、面白い切り口がでてきたものだ。初めて知った。
 ■ニューロダイバーシティーの歴史的背景と発展■
 ニューロダイバーシティーは、自閉症スペクトラム当事者と支援者による権利擁護運動として、2000年以降に勃興した概念だという。ここで、自閉症スペクトラムという言葉もわからん。調べたらこう書いてあった。<自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)は、対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴を持つ発達障害の一つです。近年では、早ければ1歳半の乳幼児健康診査でその可能性を指摘されることがあります。>脳・神経科学の研究が飛躍的に進展して、fMRIやMEG,PETなどの脳機能イメージングにより脳や神経に由来する違いが可視化されたことを背景に、近年世界的な関心を集めているんだという。研究によって集積された脳や神経、認知のメカニズムに関する知見をベースにしているため、ニューロダイバーシティーは「多様性を大切にしよう」というスローガンにとどまらず、科学的な裏ずけを備えた社会運動となっているんだという。

 横道誠さんの、『みんな水の中―「発達障害自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』を読んでみたい。医学書院刊,2200円だ。

 

 

(更新予定)