TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳壇と歌壇を読む

ラ・フランス剥(む)かれてもまだ逃げまはる(香芝市 土井岳毅)」⇒高山れおな選:「ぬるぬると逃げる逃げる。果物というより、まるで鰻みたい!?」と選者のコメントだ。ラ・フランスって年に一度くらいは食べてみたい。そんなに、ぬるぬるはしないと思うが。

俳人を数多世に出し紅葉寺(前橋市 荻原葉月)」⇒ 前橋に紅葉寺があるのだろうか?

「うたをよむ 言葉は渇れない」というコラムを、水原紫苑さんという歌人が書いていた。
 今年も女性歌人の優れた歌集が次々に世に出たんだという。
 「冬には冬の会い方がありみずうみを心臓とする県のいくつか」
 平岡直子さんという歌人の第一歌集「短い髪も長い髪も炎」が爆発したんだと。
 「あなたを抉る夕日がくるよすべり台の銀のむきだしの背中のうえに(山崎聡子)」
 なんか、女性の歌人の言葉は激しいね。小島ゆかり、川野里子さんの歌集も出た。
 つい、最近、馬場あき子さんの全歌集が出た。馬場さんは、直ぐ近くの川崎麻生区の片平在住だ。もう90歳くらいだろう。

 さて、今週の歌壇を読む。
めいっぱい太陽を浴びてコスモスは無造作に咲く無造作がいい(岐阜県 箕輪富美子)⇒永田和宏選: こういう単純な歌も選ばれるんだ。

右手を妻に左手を子に支えられ回転寿司の店に向かふ夜(和泉市 長尾幹也)⇒馬場あき子選: 長尾さん、足腰のを使う運動をしてくくださいね。ずっと、回転ずしに行けるように。

部屋の中を椅子這わせつつ移動せり秋のわが影壁を滑るも(和泉 長尾幹也)⇒佐佐木幸綱永田和宏共選: 長尾さん、車いすの生活なんだね。でも、言葉は自在に動いているのが凄い。

自らを「変える」ではなく、「いかしきる」こと残生の目標にせん(和泉市 長尾幹也)⇒高野公彦選: 長尾さん、今週は3首が選ばれている。謙虚さが健強さになっているんだね。

無農薬野菜つくりし君の身は樹木の下で土に還りぬ(豊後高田市 榎本 孝)⇒高野公彦選: これはどいう情景なんだろうか。いまは、土葬はないから、墓地の周囲に樹木があるのだろう。
 前に、私もこういう歌らしきものを作ったことがある。

「土に生き土を耕し吾を産み還りて母は翠とならん」: 母は平凡に生き、四人の子どもを育てて、外国はおろか、地元群馬県の以外にも出ずに一生を終えた。

 さて、今週の一押しは、長尾さんの以下の歌にする。

自らを「変える」ではなく、「いかしきる」こと残生の目標にせん(和泉市 長尾幹也)