TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳壇と歌壇を今日も読む

「小春日や神と仏と人間と(新宮市 中西 洋)」⇒長谷川 櫂選
「小春日やふらりおりたる無人駅(明石市 上野景子)」⇒大串 章選

⇒「小春日」は秋の季語だろうか?
「牧水を口ずさみつつ注ぐ新酒(秩父市 浅賀新太郎)⇒大串章
⇒「白玉の・・・」と口ずさみながら飲んだのかな?

「我が恋と銀杏落ち葉を持てあます(柏市 田頭玲子)」⇒高山れおな選
⇒作者の田頭さんは、若い人ではないのだろう。年甲斐もなく恋に落ち、重い銀杏の葉のように持て余しているのだろうか?

「冬めくや水にも味と言えるもの(平塚市 日下光代)」⇒稲畑汀子
⇒俳句の難しさは、さらりと状況を切り取る手腕にあるようだ。

 さて、次は歌壇を読む。
<人生に余生など無い最後まで書くことを止めずに逝きし寂聴(筑紫野市 二宮正博)>⇒馬場あき子選: 今週は、寂聴さんを詠んだ歌が多かった。二宮さんは、真っ向から詠んだ。

<姉が来て母が来て父までも来て私の迷い聞いては帰る(富山市 松田わこ)>⇒佐佐木幸綱、高野公彦共選: 松田さんは、なんと暖かい家族に恵まれているのだろう。

<母のこと知っているようでわからない一番好きなものは朝焼け(富山市 松田梨子)>⇒高野公彦選: 富山市の松田わこ、松田梨子さんは姉妹歌人だろう。「朝焼け」って、朝日の出のことだよね。少し老成していないかな?どんな大人に成長していくのだろう。

<今できることをするしかないでしょう今日が一番若いんだから(横浜市 桜田幸子)>
<さびさびとさびてゆくのだゆっくりと白雲がよい石ころがよい(いわき市 馬目弘平)>⇒以上の2首は永田和宏選: 桜田さんの歌は全くその通りと思う。馬目さんの、「さびさびとさびてゆくのだ」は、老いていくさま言っているのだろうな。白雲、石ころも感情をもたないだろう。なんとも言えない、静謐な孤独を感じる。

今週は、いろいろな歌が多かった。以下の歌を、私の注目した歌にしたい。

<親ガチャと言ふけどほんとは命ガチャ来世は蟻に生まれてくるかも(横浜市 入山純子)⇒高野公彦選:「親ガチャ」という今の言葉を使って歌をよんでいる。ユニークではあるけどね・・。