TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

今日の記憶、群馬の記憶、私の記憶―高崎高校の想い出から

 先日、高崎高校同窓会報(2021 NO.55)が届いた。同窓会と言えば古い懐かしい記憶でしかない。といえばそれまでだが、興味深い記事があったので、記憶と記録のためにここに纏めておきたい。

「私の仕事」というコラムで、内山 充さん(上毛新聞社社長、主筆)という方(第71期)が、「ローカルメディアの役割を考える新聞づくり」という一文を書いていた。内山さんは、1977年に上毛新聞社に入社した。上毛新聞は、生まれ故郷の群馬の新聞だから知ってはいるが購読したことはない。1887年年に、忍藩(行田市)の剣術指南役で群馬県令の楫取素彦と親交のあった篠原叶翁が創刊したんだという。「楫取素彦と親交のあった篠原叶翁」という紹介の仕方はなんだろう。上毛新聞の発行部数は、27万5000部(2021年8月)だという。地方新聞で27万部というのは多い数だろうか?内山さんは、2018年から社長になっている。私より6歳くらい年下だかた68,69歳くらいだだろう。早稲田をでて上毛新聞に入ったらしい。上毛新聞もネット配信を模索しているようだ。

 松井利晃さん(102期)という医師の方が、「近況報告と水泳・登山のお誘い」と寄稿をしていた。私より48歳くらい若い松井さんは、まだ三十代の若手である。名古屋大学農学部か東大大学院で修士を経て、医学系の出版社の南江堂で編集者を3年経験して、山口大学医学部に再入学して医師になったという特異の経歴の方だ。農学部では分子生物を学んでいたから生粋の科学者なんだ。高崎高校の水泳部のOBのようだ。医師と言えば、東京外語大学を出て英語教師を20~30年近くしてから、60歳台で医師になった青柳左近君(私と同じ64期だからもう75歳)はどうしているだろうか。

 「潮流」という欄で、吉永哲郎さん(元国語教師で、54期)が「文学・芸術は不要不急なのか」と言う一文を書いていた。吉永さんが、最近の文科省の、「文学を国語教材から除こうとする」方針に否を表明している。この中で、吉永さんが、作家の辻 仁成さんの「中央公論」でのエッセイに言及している。「フランスの小学校では、一年生から卒業するまでに毎週一遍の詩を暗唱させまう。卒業するまでに、フランスの古典詩人代表的な詩を暗記していることになります。」ということだ。シェークスピアを知らない英国人がいたら困るだろう。それと同じだ。夏目漱石をしらないなら日本人として恥ずかしい。中原中也萩原朔太郎も国語の教科書に載っていた。文学・芸術は「不要‣不急」だからこそ学ぶ価値があるんだと、吉永さんは言いたいのだと思う。同感である。