TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気なる新聞記事(2022年1月1日)から

 2022年元旦の朝日新聞の 共に在るということ と言う連載記事を興味深く読んだ。記憶と記録のために纏めておきたい。

 「狩とケアから考える」という対談記事だ。角幡唯介さん(作家・探検家)と伊藤亜紗さん(美学者・東工大学教授)が話し合う。記事のキャッチー前書きは次のようだ。

<コロナ禍は、私たちが否応なく、コントロールできない相手と「共に在る」事実を突きつけた。ウイルスだけではない。人間を脅かす自然はもちろん、家族、自分の体さえ、ときに理解を超えた存在になる。わからないままそこに存在するものと、どう関係を結べるのか。共にある意味とは?シリーズで考えたい。まずは、動物を狩りながら極寒の地を旅する探検家と、理屈だけでは説明がつかない人間の体を見つめてきた美学者の2人が、「狩りとケア」というかけ離れた現場から話し合った。>

 上に引いた文章はろ実に分かりにくい。最初の一文はどういうことを言っているのか分からない。この対談のお二人が実に興味深い人物だ。角幡さんは、写真家の星野道夫さんを思い起こす人だ。角幡さんは、1976年生まれの探検家だという。元、新聞記者なんだ。1956年生まれで、アラスカで白熊に襲われて四十四歳で亡くなった星野さんよりも二十四歳若い人だ。伊藤亜紗さんは、美学社で東工大の「未来の人類研究班センター長」なんだという。昨年、「ポストコロナの生命哲学」という本(集英社新書)を、福岡伸一、藤原辰史の両氏とだしている。伊藤さんがこう言う発言をしていた。

<私の研究対象には介護やケアも含みますが、ケアははある意味、「急な来客をどう歓待するか」に似ています。>
 伊藤さんは美学者でなんで介護やケアを研究しているんだろう。ちょっと、意味がわからないのだが、四十歳代という私の長女世代のお二人が社会の前線で、人間のあり方、人と人、人と自然、人と動物を含めて考えいると捉えられる記事として読んだ。面白い。そこで閃いて調べたら、「どもる体」を医学書院の「ケアシリーズ」(2018)で、伊藤さんが書いている。この本を読んでみたい。