TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『70歳が老化の分かれ道』という本を和田秀樹さん(医師)が書いた

 和田さんは何で次々と本を書けるんだろう。もしかしたら書下ろしではなくて、日々書いているものをまとめるのだろうか。新刊が興味深いので読まないうちから広告から想像する。<70歳からの生き方が、あなたの「老いの速さ」、「寿命」を決める!>んだって。
人生100年時代、カギとなるのは「70代の10年間」、だって。私は既に75歳になった。これからの5年間が勝負となるのだろうか。
<長寿化によっって70代は「最期の活動期」となった。この時期に努力することで、平均寿命の延びに追いついていない。70代を上手く乗り越えないと、長生きはできても,よぼよぼとした機関の長い晩年となってしまう。老年医学の専門家が70代のリスクを回避して、老いを防ぐ生活習慣、医療との関わりなどを説く。>

 「最後の活動期」の過ごし方で老化は遅くなるんだって。詩想社刊で、1,100円。

 上の本の広告をよんでいたら、作家で新聞記者の外岡秀俊さんが亡くなっていたことを訃報でしった。68歳だった。外岡さんは、東大法学部在学中に、石川啄木の足跡を追う青年を描いた「北帰行」で文芸賞を受賞した。私が本郷の出版社で働き始めて7年目の頃だ。興味をもって、多分読んだと思う。外岡さんは、文芸賞をとっても直ぐには作家にならずに、朝日新聞に就職した。新潟支局、学芸部、ニューヨーク特派員、論説委員、ヨーロッパ総局長を歴任している。2006年には、東京本社編集局長・GEに就任した。新聞記者としても順風満帆の活動をしてきたようだ。2011年には、朝日を退社して、東日本大震災や沖縄問題、国際問題を中心にジャーナリストとして活躍した。北海道大学公共政策大学院上席研究員も務め、朝日新聞北海道版でコラム「道しるべ」を執筆した。著書に、「地震と社会」などのほか、中原清一郎名義で「カノン」という小説もかいている。多才な外岡さんは、12月23日に、心不全でなくなった。「心不全」は最後の死因だろうから、なにか基礎疾患をもっていたのだろうか。外岡さんの本を読んでみたい。

 同じ日(2022年1月8日、朝日新聞朝刊)の、「交論」という文化欄に、「共にあるということ―家族って何だろう」という興味深い記事が出ていた。
 ここでは、小説家の柚木麻子さんが、「大切な暮らしでもつらい女性」というテーマで主張していた。女性とケア労働のことなどに触れていた。
 もう一つは、批評家の東浩紀さんが、「偶然のつながり 可能性を開く」という一文を書いていた。最近、親ガチャという言葉を聞くが、親もまた子を選べないという視点で書いていた。
 <よく、『子は親を選べない』と言いますが、哲学的には『親は子を選べない』ことの方が重要です。偶然の子どもに囲まれることが親になることであり、そもそも偶然の存在であるからこそ家族はいくらでも変えたり拡張したりできるのです。>
 東さんは、2017年に『観光客の哲学』という本を書いている。ところで、家族って、やはり一緒にご飯を食べる人の観点が大きい。明日は、私の75歳の誕生会のために次女の家族がやってきて、餃子を作ってくれる。

 今日は、ランダムに新聞記事から偶感を述べた。