TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ロシアよどこへ行くー気になる古い論文がでてきたので記録する

 ロシアのウクライナ侵攻から既に1ケ月と6日が経過した。
 「光は見えたか 停戦協議」の見出しが夕刊に出ていた。(ロシアの)攻撃縮小表明 ウクライナ側「信用ならない」との副見出しもある。

<ロシアのウクライナ侵攻をめぐる停戦協議が3月29日、トルコのいスタンブールで開かれ、ロシア側が首都キエフなどへの攻撃を「劇的に減らす」との考え示した。ウクライナが軍事的な「中立化」を提案したことを評価したとみられる。首脳会談で事態の決着がはかられる可能性も浮上してきたが、ウクライナや欧米側はロシア側の態度を懐疑的に受け止め、慎重な姿勢を崩していない。戦闘も続いており、先行きにはなお曲折がありそうだ。>

 記憶と記録のために、朝日新聞の夕刊(2022年3月30日)から引用した。
 そういえば、ロシアは、2014年にウクライナ南部クリミア半島を併合している。これについて、「15年かけ両国で交渉し、その地位を確定するよう提案した(ポドリャク大統領府長官顧問)という。
 どうなっているんだろう。ロシアは南の黒海に面したクリミア半島を欲しくてしかたなかったのだ。一方的に併合しておいて、何を言っているんだろう。

 さて、私はいま、小島信夫さん「私の作家遍歴Ⅱ」を読み続けているのだが、もっぱらトルストイの「アンナ・カレーニナ」が俎上に上がっているところだ。ロシア文学は、帝政ロシアの19世紀に花開いたのだが、それは日露戦争の時代のことだった。それから、100年以上が経過して、現在に至るまでに69年間の、ソビエト連邦共和国の時代が横たわっている。その歴史的経緯は次のようだ。

1917年11月7日:ロシア革命十月革命
1922年12月30日:ソビエト連邦の成立
1991年12月25日:ゴルバチョフ辞任、ソビエト連邦の崩壊

ソ連崩壊後独立した連邦構成共和国
1.アルメニア
2.アゼルバイジャン
3.ベラルーシ
4.エストニア
5.ジョージア
6.カザフスタン
7.キルギス
8.ラトビア
9.リトアニア
10.モルドバ
11.ロシア
12.タジキスタン
13.トルクメニスタン
14.ウクライナ
15.ウズベキスタン

 以上の経過をみると、2022年の現在は、ソ連崩壊から丁度30年を経過したことになる。1975年に、ソ連時代のロシアを初めて訪問したのだが、その頃には、16年後にソ連が崩壊するとは夢にも思えなかった。そして、現在のウクライナへの侵攻をみると、「ロシアよどこへ行く」との思いがぬぐい切れない。ロシアというよりも、プーチンの独裁政治がロシアを束ね切れていなかったということが露呈したと言えるだろう。

ソ連「70年の国民劣等化」の成果(中村健之介 北海道大学教授)
 標題の論文のコピーがでてきた。この論文は、1990年の秋以降、あるいは1991年の前半に、何かの雑誌に掲載されたものだ。いずれにせよ、1991年のゴルバチョフ辞任前、ソ連が健在の時に発表されている。B5判で13ページに及ぶかなり長いものだ。「週刊現代」あるいは「文藝春秋」あたりかと思うのだが、雑誌名が書いてない。まるで、ソ連崩壊を予見させるような興味深い記事だ。以下、記憶と記録のために概要を紹介しておく。

(更新予定)