Ⅰ 禿山のの中の白い道(はげやまのなかのしろいみち)
〔序にかえて〕在りし日のノートから
おいらへねえちいさかったんよかぜのなかをおよいでくる
ちんちんでんしゃのむこうがわにね
じゅうえんでにじゅうくるあめだまをうっている
とうきょうがあるんだとおもったんよ
オイラハネェハシッタンヨ
チリジリニナルマデチキュウノェハシッタンヨ
デモイケドモイケドモハゲヤマノミチガツズキ
オイラノテハニュルニュルニュルシテルンヨ
モウスコシオオオキクナッテネエ
ハゲヤマノナカノシロイキリハレタトキ
トウキョウニハアメダマウッテナカッタンヨ
オイラハネエサミシカッタンヨオイラハネエ
(私家版「初めから見えなかった風景」より)