TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『戦争と平和』とロシアのウクライナ侵攻のこと

 小島信夫さんの『最後の講義ー私の作家遍歴Ⅱ』を先月来読み継いでいる。この本は、ケルンさん(ラフカディオ・ハーン)が日本に来た頃のことから始まったのだが、いつの間にか横道にそれのだ。
 <『戦争と平和』はナポレオンの侵入(といっても、進入といっていいのかどうかも分からない。ナポレオンはロシアへ侵入したというより、とにかくああして何かしら入りこんできたといったほうがいいのかもしれない。こういうこと一つだって、何が何だか真相は分かりはしない)したのは一八一二年の秋から冬にかけてであった。このあとアレクサンドル一世は世界の救い主のようにあがめられた。・・・・>

 小島信夫さんの「青く高い空」の件の中から、長い引用をした。
 今回のロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵攻を開始したのは、二〇二二年二月二四日であった。ナポレオンのロシア侵入から221年たった時だった。ナポレオンなんて、随分、昔の話かと思えば、つい200年前のことだと気がついた。徳川家の統治による江戸時代が250年続いたとすると、そちらの方が長い。第二次世界大戦で日本が降伏した終戦日が、1945年8月15日である。この日から、まだ77年しかたっていないということは驚くばかりだ。

 「人間は戦争ばかりをしているのだ」と気がつくと、唖然として慄然とする。