TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『トリオ・リベルタ・コンサート』に行ってきたー4回目だろうか?

 『トリオ・リベルタ・コンサート』に行って来た。その前に、読みかけの『いのちの姿』について触れておきたい。先日、宮本輝さんも「病という才能」を持った人と書いた。25歳でパニッック障害の発作で会社を辞めてしまってた。奥さんも子ども二人とは母親もいたらしい。25歳である。その状況でいて、作家を志し、家で仕事のできるのならやれるのではないかと考えた(奥さんも支持した)。そんなことは普通はありえないだろう。いま、宮本輝さんの「いのちの姿」を読んでいる。
<私は二十五歳の五月に、突然、得体のしれない精神性の疾患に苦しむようになり、それが「心臓神経症」、あるいは「不安神経症」と呼ばれる病気だということを正確に教えられたのは三十四歳になってからだった。>
 これが、宮本輝さんが、「病という才能」を与えれた発端だ。そのあと宮本輝さんは、『蛍川』や『泥の河』を書いて作家になるのだが、その前に作家を志した時にも、実は小説を書く手法を知っていたわけでもないらしい。

 さて、今日のテーマは宮本さんのエッセイの「人々のつながり」の項目の中で見つけた「水のかたち」という小説を書く経緯になったエピソードのことである。宮本さんは25歳で勤めを辞めて、生活のために和泉商会という建築金物会社で2カ月だけ働いたことがあった。この和泉商会の社長が残した遺品の中に「手記」が」あった。これが、小説『水のかたち』に反映された。これ以上書くのは面倒くさくなった、『水の形』を読んでみて感想を書く。いずれにせよ、宮本さんは「病という才能」をもった、生きながら書く作家だと知った。

 さて、本日は、「トリオ・リベルタ・コンサート」を聞きに、昭和音大・テアトロ・ジーリオ・ショウワに、行って来た。新百合ヶ丘駅から徒歩五分ににあるホールだ。トリオ・リベルタのコンサートを最初に聞いたのは、海老名の市民ホールだった。そから、新百合ヶ丘の市民会館ホールと昭和音大のホールと聞いている。今日は4回目かも知れない。
 トリオ・リベルタは、バイオリンの石田、ピアノの中岡、サックスの松原の三人の構成だ。石田さんが、国立音大の出身で後の二人は昭和音大の出身と聞いた。
 「クラシック音楽ピアソラの音楽を交互に演奏することで、これまでなかった<化学反応>を体感してもらいたい」というコンセプトの音楽会だ。おもえば、昨年も、新型コロナウイルス感染のために、恐る恐る開催されたトリオ・リベルタコンサートに参加した。今年も、状況はあまり変わりないが、会場は7割方の入りであった。プログラムは以下のようだった。

■PROGRAM
クライスラー:祈り(ラフマニノフ:ピアノ協奏曲2番2楽章の編曲)
モーツアルト:歌劇『魔笛』より序曲
ピアソラ:悪魔のタンゴ
ドビュッシー:美しき夕暮れ
ピアソラブエノスアイレス午前零時
ハチャトリアン:組み曲『仮面舞踏会」よりワルツ
ピアソラ:ミロンガ・ロカ
ラフマニノフ前奏曲作品3-2「鐘」
ピアソラ:タンゲディアⅢ

バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 第一楽章
ピアソラ:フーガと神秘
デュパルク:エクスタシー(恍惚)
ピアソラ:エクスタシー
シューマン:献呈
ピアソラ:ポエマ・エン・シ・マジョール
グリーグ組曲ペールギュント』より『魔王の宮殿にて』
ピアソラ悪魔をやっつけろ
ファリヤ:バレエ組曲『恋は魔術師』より「火祭りの踊り」
ピアソラ:タンガータ

 本日は、パンだけでなくバラの花を求めた弥生の晦日の午後であった。