TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

志賀直哉 暗夜行路 を読んだことが多分無い

 『行人』と言う夏目漱石の小説を読んだことがある。高校生の時に、この本の文庫本を読んでいて、それを枕もとか、そのへんにおいておいたら、親父がみつけて読んで、「お前、こんなもの読んで分かるのか?」と言った。最後まで読んだのかどうかは覚えていない。「行人」という小説は、不倫なのか心理的な裏切りなのか随分むつかしい重いテーマの話だったと思う。漱石の小説はどれもこれも重い話だと思う。
 佐藤正午さんの岩波新書『小説の読み書き』を読んでいる。志賀直哉『暗夜行路」のところを読んでいる。この小説も国語の教科書で断片を読んだだけであろう。主人公が時任謙作という名前で、鳥取の大山に登る話ではなかったろうか。志賀直哉にせよ漱石にせよ、当時の小説はテーマが重いのだ。これは、ロシアのトルストイの『復活』もドストエフスキーの『罪と罰』のテーマも重いのと同じだ。国民文学といううものはそういうものだろう。
 『暗夜行路』を読んでみたい。