TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳・歌壇を読む

<三島対全共闘の夏が来ぬ(大阪市 上西左大信)>⇒小林貴子選: 三島由紀夫さんが、市ヶ谷で決起したのは昭和45年12月だった。全共闘と議論したのが、8月だったんだろうか?こんなことが俳句になるなんて面白い。

<戦争が春も命も奪ひけり(長岡京市 寺嶋三郎)⇒長谷川櫂選: ロシアがウクライナに侵攻開始したのは、2月24日だった。その日から、春はなくなった。

<難民の子供に笑顔風薫る(石巻市 兵藤康之)>⇒大串章選: この句は選ばれているが、難民の子供に笑いはないのではと思うのだが・・・。

<桜満開さみしさはからだいっぱい(飯塚市 吉野道子)>⇒高山れおな選: 吉野さんの俳句は新鮮な切り口だ。7.5.7の俳句だね。

 次に、歌壇に移る。最近の朝日歌壇は、常連の歌人の入選ラッシュだね。

<軍隊は軍隊しか守らない交戦国のどちら側でも(東京都 十亀弘史)>⇒永田和宏佐佐木幸綱: 十亀さんがまた入選した。こんなうたが入選するのだね。嫌な時代なんだ。
<声のでる病状のうちに「ありがとう」をたくさん言っておいてよかった(和泉市 長尾幹也)>永田和宏佐佐木幸綱共選: 長尾さんは常連の入選者の一人だ。難病を患っている。短歌を読むことで強く生きている。

<休み時間漢字ドリルを丸くしたぼうえん鏡でサッカーを見る(奈良市 山添聡介)>永田和宏、高野公彦共選: 奈良の山添君は小学生の常連入選者だね。

富士見市とふじみの市が隣り合ひ遥かに霞む富士を分け合ふ(谷口俊彦)>⇒永田和宏、高野公彦共せん: どちらも静岡県なんだろうか?

<デパートの北海道展父に買う帆立弁当初給料日(富山市 松田梨子)>⇒馬場あき子、高野公彦共選: 松田さんのお父さんって何をしている人なんだろう。梨子さん、もう社会人となったんだね。

<瀬戸内の小島に生まれた幸せよみかんの花はふるさとの花(所沢市 南條憲二)>⇒佐佐木幸綱選: こういう歌を詠んでみたいね。

<のの字からふふふとほぐれ羊歯(しだ)の葉は肋骨のようなみどりをひらく(久慈市 三船武子)>⇒高野公彦選:

 戦争とコロナの歌が多い。