TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『復活』(トルストイ)と『月の満ち欠け』(佐藤正午)を併行して読んでいる

 トルストイの『復活』は、1899年に雑誌の連載で発表された小説、トルストイ晩年の長編である。あと1年で1900年になる。つまり、19世紀最後のロシア文学ということになる。1917年がロシア革命だから、帝政ロシアの最後の頃である。まったく、こんなくどくどした面倒くさい物語を帝政ロシアのひとが読んだのだ、と思うと驚きである。いまは2022年だから、123年前、ロシアで読まれた物語である。主人公のネフリュードフは、ロシアの地主貴族で、多分、一流の大学を出て、陪審員にもなってインテリのお坊ちゃんである。一方の、マースロワ(カチューシャ)は、平民のお手伝いさん。17歳くらいのときに、23歳くらいの地主のお坊ちゃんと一夜を過ごして捨てられた。その後日談である。娼婦に見持ち崩し、無実の殺人の汚名を着せられ、シベリア送りに決まった、マースロワをなんとか救おうとして、ネフリュードフは奔走するが上手くいかない。ネフリュードフは、マースロワに結婚を申し込んで一緒にシベリアに行こうとしている。その場面まで読んできた。どうなるのだろう。

 『月の満ち欠け』を読んでいる。これはミステリー小説のようだ。基本的にミステリーとか推理小説というのは余り読まない。だがこの本は読んでしまいそうだ。読後感を書いてみよう。