TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

肝臓病医療講演会・相談会「肝臓移植を学ぶ」(東京肝臓友の会主催 東京都委託事業)より

  1998年12月1日(火):午前10時~11時の間に東大病院消化器内科を受診した。初診なので少し余裕をもって午前9時30分に病院受付へ行った。東京逓信病院での人間ドッグの結果を持って行ったので、初診料は免除されたと思う。東大病院予約センターで登録した私の受診カード番号は「061-6713-4」である。赤松先生という若いドクターが、小俣教授の診察前に予診をとった。「手掌紅斑」が出ていないかを調べるために掌平を見せたのを覚えている。(2018年10月18日のブログより)

 

 本日は、妻のY子と三カ月ぶりに歯科健診に石綿歯科に朝から行って来た。予約は午前10時30分であった。15分に受付を済ませると、10時19分には診療室に呼ばれて検診が始まった。「C肝の診療が3月だとこの前に仰っていましたが、そのごいかがでしたか?」と歯科衛生士の方に言われた。毎回受診の挨拶である。歯科衛生士の方も、感染性のC型ウイルス肝炎の患者のフォローは大変なことだったのだろうと思う。この間の20年に及ぶ管理に感謝のほかはない。今回の健診で、左側上部の齲歯を治療した。そのあと、映画「峠ーさいごのサムライ」を、新百合ヶ丘イオンシネマで見てから、午後16時過ぎに帰宅した。郵便受けに東京肝臓友の会の会報「東京肝臓のひろば」第248号が届いていた。この号のメインの記事は肝臓病医療講演会・相談会「肝臓移植を学ぶ」(東京肝臓友の会主催 東京都委託事業)の誌上紹介であった。今年の2月23日(日)の午後に、ステーションコンファレンス東京で開催された(Webものの記録であった。講師は、東京大学病院肝胆膵外科・人工臓器移植外科の赤松延久さんだ。国土典久教授の後任の新教授ではないだろうか、と思った。そして、赤松先生は、もしかしたら、1998年12月1日に、私がC型肝炎の治療のために、初めて東大病院小俣内科を受診した際に、予診をとってくれたあの赤松医師ではんいかと想像した。赤松延久さんの履歴をみると、1997年に東大医学部を卒業しているので、1998年に小俣内科にいても不思議はない。偶然の繋がりに驚いた。前教授の国土先生には、雑誌「肝胆膵画像」の編集委員としてお世話になった。

 以下、赤松延久さんの講演の概要をまとめておきたい。

■肝臓移植の駅史的発展■
 1963年 米国 スターツルが実施
 1989年 生体の部分肝移植開始
 1989年 島根で小児に生体肝移植実施
 1993年 成人に対する生体肝移植開始

 

肝移植の適応疾患
 年齢:概65歳以下が好ましい。(脳死肝移植:登録は65歳以下、施行は69歳以下)。
 レシピエント疾患が肝移植の適応条件を満たす
 悪性腫瘍の併存がない
 肝外の重篤感染症の合併がない
 本人家族から、病状と肝移植に対する十分な理解とサポートが得られること
 必要な経費を負担できる

脳死肝移植の適応疾患疾患■
 Ⅱ群 非代償性肝不全
 a) 非代償性肝硬変 
  チャイルド・ビュースコアで10点以上で、原因がHBV,HCV,自己免疫性(AIH),
       アルコール性、NASH, Cryptogenic, その他である疾患
 d)Budd=Chiari症候群
 e)  原発性胆汁胆管炎(PBC)
   f) 原発性硬化性胆管炎(PSC)
  g) 肝細胞癌
  ミラノ基準あるいは5-5-500を満たす症例に限る。
  合併する非代償性肝硬変の選択基準と登録基準に準ずる。
  f)肝芽腫
 g)肝移植後グラフと機能不全

生体肝移植の適応

 ・ドナーとレシピエント(患者)が家族同士
 ・年齢は65歳以下が望ましいが、年齢上限は施設によって異なる、東大病院では69歳以下、本邦では最高年齢は74歳
 ・アアルコール性肝硬変では、6カ月間の断酒が証明されていれば移植OKの施設が多い
日本の肝移植の現状■
・生体肝移植: 2021年までの30年間に1万件を超えた
脳死移植:658例(2010年の法改正以降)、一昨年以降はコロナ禍で減少

肝移植の成績
脳死移植の成績: 
 小児と成人で差がない、疾患別に差がある
②生体肝移植の成績:
 小児のほうが非常に成績がよい
 血液型が不適合でも生体肝移植は行われる(リツキシマブが効く)

PSCとPBCに対する肝移植
➀PSC:原発性硬化性胆管炎
②PBC:原発性胆汁性胆管炎
 PBCのほうがPSCより成績がよい
 両方とも免疫性の疾患である

 

 

 

 
 

 

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