TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『アダルト・チルドレンと家族』(斎藤 学 1996年刊)のこと

 齋藤 学さんのことが新聞にでていた。斎藤さんは91歳ということは、私より16才年長なのだ。ずっと以前、「アルコール医療 の座談会で、斎藤さんに独自取材したのは1990年代だろうか? 斎藤さんは、当時、東京都精神医学研究所に所属されていた。慶応義塾大学出身の若手精神医学者だった。印象としては、とても暗い重い感じの人だった。「アルコール医学」の座談会に精神科医の立場から参加していただいた。

 朝日新聞の夕刊(2022年6月29日)の「時代の栞」という記事欄に、「幸せ神話に一石」というタイトルのもと、斎藤さんの『アダルト・チルドレンと家族』(1996年刊)が大きく紹介されていた。真田香菜子さんという記者の署名記事だ。

 興味深いので、引用しながら纏めておきたい。この記事には、斎藤学さんの最近のお顔写真ものっていた。きびしい写真だ。

<家庭はあたたかくて幸せな場所。母と娘は仲良し。家族に対する固定観念を一つの言葉が大きく変えた。・「アダルト・チルドレン」(AC).「Adult Children of Alcoholics ) アルコール依存症の親の下で育ち、成長した大人)が語源で、酒に酔った父親から繰り返しDV被害にあうなどして、大人になってからも生きずらさを抱えた人たちを指す。米国のアルコール依存の臨床現場から生まれた言葉だ。>

  へえ、そうなのか、「アダルト・チルドレン」は、アルコール中毒の父親のことだけでなくて、もっと一般的な「家族の病」だと思っていた。

<ACを日本に紹介したのは精神科医の斎藤 学さんだ。米国の心理学者のクラウディア・ブラックが提唱する概念として、1989年に開かれたシンポジウムと、それに合わせて刊行された英訳書で取り上げられたのが最初だったという。>

アダルト・チルドレンと家族』という齋藤さんが1996年に刊行した本(学陽書房)という本で、この言葉が人口に膾炙したんだという。この本を読んでいない。1996年と言えば、1993年に医学雑誌部に異動したから、医学界の動向に無知だったのだ。

 <「家族は健全だという神話の裏側をを思い切って書いたんです」。斎藤さんは、執筆当時をこう振り返る。・・・・刊行後に。斎藤さんの診療所には「自分はACかもしれない」と訴える人が殺到して、講演会には長蛇の行列ができた。> 

 時期を前後して、西山明さんのルポ『アダルト・チルドレン』や、臨床心理士信田さよ子さんによる『アダルトチルドレン完全理解』、精神科医緒方明さんの『アダルトチルドレン共依存』など、ACの実態に迫る本がでた。>

アダルト・チルドレンの概念はもっとひろがってきた。

<2010年代に入ると当事者の女性による「毒親」「毒母」をうたった本が相次ぐ。娘たちは、抵抗できない存在から、批判的な主体へと成熟してきたといえる。>

 アダルト・チルドレンは、必ずしもアルコール中毒の父親の影響ではないと思う。母と娘、父親と息子の関係は、昔からの課題であるのだ。
 ともあれ、『アダルト・チルドレンと家族』(斎藤 学 1996年刊)を、図書館にリクエストして読んでみたい。