TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

映画「オフィサー・アンド スパイ」を観た夜から、小説『翔』を読む

 ポランスキーの映画「オフィサー アンド スパイ を観た。その日に岳真也さんの小説『翔』を借りてきた。読み始めた。ここにも 私小説作家がいた、と知った。もしかしなら、高橋源一郎より本格派かもしれない、との印象をもった。東京にでてきた1971年に、若き日の岳さんには実はお目にかかったことがる。慶応の経済を出て、大学院までて、もの書きを志してその通りに生きてきたのだった。『吉良の言い分』とかいう、吉良上野介を多分、斜めか裏からみた斬新な歴史小説のようだ。そのほか、河合継之助や近藤勇等々も書いているらしい。40数年も作家で喰ってきたのだからたいしたものだ。そのほか、いろいろな大学で英語や文学の講義をして生きてきたかたのようだ。凡そ4年くらい前に私が所属していた日本ペンクラブの電子文藝館の委員に、岳さんが入ってきた。私は2011年から10年くらい、電子文藝館の委員をやってきたので、そこでは私の方が先輩だった。電子文藝館の会合の後の懇親会の飲み会で三度ほどご一緒した。昨年(2021年)の1月末だったろうか、岳さんの件の本『翔』の出版記念会を新宿の居酒屋で行う旨の招待状を頂戴した。そこに、元総理の菅直人さんも出席(発起人だったかも)する旨が書いてあった。折からの、新型コロナウイルス蔓延拡大だったのと、時間が18時過ぎからの夜だったのと、政治家とは同席したくない、等々の理由で欠席のお返事をした。
 そのときから、小説『翔』については関心をもっていた。精神を病んだ息子さんをみおくった実体験に基づいた内容と知った。精神科医で作家の加賀乙彦さんが推薦文も書かれていた。
 件の『翔』をはんぶんほど読んできた。凄い小説だ。やはり、もの書きは業をもった仕事だと知った。読了したら感想を書きたい。