TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇と俳壇を今日も読んでの感想

 <母の日と父の日がやっと終わったと言いし教え子今にわすれず(観音寺市 篠原俊則)>⇒永田和宏選:

<嫁いでも好み忘れず父の日のモネのヨットの絵の図書カード(観音寺市 篠原俊則)>⇒高野公彦選:

 篠原さんは、毎週のように2,3首が入選している。今年、学校の教師を定年退職した60代の男性のようだ。世相歌(ウクライナの戦争とか)を詠んでいるが、今週の歌は個人の歌だ。上手い。

<立ち止まり青葉の風を吸い込みぬ鳩待峠若かりし胸(岐阜市 後藤進)>⇒馬場あき子選:「少し美しすぎるが青春の爽涼」と馬場さんがコメントしている。尾瀬ヶ原は青春の想い出なのか?

<詐欺防止の寸劇草刈りボランティア多忙で楽しい新人の夏(富山市 松田梨子)>⇒
 佐佐木幸綱、高野公彦共選:
<アメンボや葉っぱいっぱいありました三年ぶりのプールの掃除(奈良市 山添 葵)>⇒佐佐木幸綱、馬場あき子、高野公彦共選:

 今週、松田梨子さん、山添葵さんが、入選していた。二人とも、日常を実に自然に表現している。

<「熊に注意」高速道路の貼り紙は熊にも見える場所に貼るべし(弘前市 永井一喜)>⇒永田和宏、佐佐木結綱共選:
 この歌って、なんで選ばれるんだろう。この「貼り紙」は運転者に交通事故を起こさないようにの警告である。熊への警告ではないのだが・・・。

 俳壇ではしたの俳句が夏らしくってよい。

<雲海を抜けて歩荷の小休止(川越市 横山由紀子)>⇒長谷川櫂選:
 ボッカが歩荷という漢字だっていままで知らなかった。

 今週、比較的に落ち着いた良い歌が多かった。
 こういう歌がよい。
なぜにかくも癒さるるのか泳ぐとは羊水の記憶か魚の記憶か(宝塚市 寺本節子)>⇒高野公彦選: これを私の一押しにする。ただ、「癒さるる」という言葉は好きではない。