TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

アルペンルートで立山から弥陀ヶ原へ

 お決まりの和食で朝飯を済ませて,7時50分に宿を出た。宿は駅前なので、1分で駅に月ついて、WEB発券機でアルペンルートのチケットを入手した。8時0分発のケーブルカーで美女平に7分で着く。アルペンルートのWEB切符は、6月中にネットで購入してあった。立山ー室堂往復で、一人6320円であった。出発時刻が8時であり、あとは時間の指定はない。パソコンから打ち出した、予約のチケットのQRコードを、発見器に読み取らせるとたちどころにチケットが入手できた。便利である。立山からのケーブルカーに荷物を背をったママで乗り込む。前方二番目の右側に坐った。隣の男性客のほうに私のザックがせり出していたらしい。「よろしければ荷物を下ろしませんか?」と声をかけられた。「わかりました」と応じて、荷物を下ろして足元に置いた。ケーブルカーは、急な坂道500メートルくらいを、たった7分で上ってしまう。美女平には、8時7分に到着した。天候が良ければ、初めに美女平で、美女杉から杉林の森の散策も予定していたが、折からの雨で足元がよくないので、森の散策を止めて、一気にバスで弥陀ヶ原に向かうことにした。8時20分発の高原バスで、美女平から弥陀が原を目指した。
 8時20分発の高原バスで弥陀ヶ原を目指した。バスは、室堂への直行便と、途中下車便とがあった。殆どのひとは直行便で、途中下車のひとは少なかった。このアルペンルートが春先4月頃に10数メートルに及ぶ雪の壁の間を走る高原バスルートである。毎春、4月中頃であろうか、アルペンルートの開通風景がテレビで放映される。雪の壁の頃に室堂を訪れてみたいものだ。バスは、途中、天望のよい箇所で一時停車してくれて景色を眺めるサービスがあった。特に、立山の称名の滝がよくみえるところの景観は素晴らしかった。バスは凡そ30分後の8時50分には、弥陀ヶ原バス停に着いた。室堂に向かう進行方向の右側に国民宿舎展望立山荘があった。対面にトイレとバス案内所があった。弥陀ヶ原湿原に至る出発点の右側に弥陀ヶ原ホテルがあった。トイレの建物にコインロッカーがあったので荷物を預けた。大型ロッカー(300円)に三人の荷物を押し込んだ。
弥陀ヶ原湿原を歩く
 弥陀ヶ原湿原へ歩きに行こうとして、バス停小屋の壁面をみると、ガイドさんが案内してくれるとでていた。折よく9時30分出発があったので、暫く、待って案内をお願いした。現地在住の方のヴォランティアの人のようだ。私たちのグループは、50歳台の女性が担当してくれた。誰しもがマスクを着けているので表情がよくわからない。
 行程:(1)弥陀ヶ原湿原への入り口: バス停弥陀ヶ原のすぐ後ろに立っている弥陀ヶ原ホテルの脇である。チョット歩くと木道があった。ここの木道はかつて歩いたこことのある尾瀬ヶ原と違って、滑り止めに細い横木が付いている。湿原の中を10分くらい歩くと、ベンチや動植物の案内板があった。 (2)ガキの田広場: 一の谷分岐までは、「ガキの田」とは、点在する「池糖(ちとう)」と呼ばれる水たまりである。立山山岳信仰で、地獄に落ちた子ども、すなわちガキ(餓鬼)が、飢えをしのぐために稲を植えようとしたのだが、実際は稲ではなくて雑草の一種(何とか実)を植えたとされるようだ。弥陀ヶ原には約3000個の餓鬼の田があるといわれるが、乾燥化で減っているという。木道の周辺には、ワタスゲちゃタテヤマリンドウなど、湿原を好む小さな花がたくさん咲いている。 (3)木道をさらに進むと、一の谷分岐に突き当たった。ここで私たちは、一旦、逆戻りしてバス停弥陀ヶ原に戻ってきた。
 戻ってくると11時くらいであった。室堂へのバスは、12時30分発を予約してあった。まだ時間があるので、立山カルデラ展望台に行くことにした。立山カルデラ展望台への登り口は、国民宿舎展望立山荘の脇にある。因みに、ガイドさんたちはこの国民宿舎に泊まってヴォランティアで案内をおこなっているとのことだ。「登山道は、石畳で整備されているため歩きやすく、傾斜がきつい遊歩道といった雰囲気」とガイドブックにはかいてあった。しかし、実際は登山道の両側から茅のような草がせり出している。昨夜からの雨で衣服が濡れてしまうと思われた。20分で展望台に上れ。そこからは立山カルデラの全貌をみられるとのことであったが、諦めてバス停弥陀ヶ原に戻った。
 少し早いが、千寿荘で作ってもらった「お握り」弁当の昼食(11時20分~40分)。私は、3個のお握りと沢庵を食べた。お握りは大きく全体に海苔が巻いてある。美味であった。12時30分の高原バスで、室堂に向かった。室堂には、12時50分に着いて、小休止してから、みくりが池温泉(山小屋)に向かう。
室堂平・みくりが池
 高原バスは、室堂ターミナルに着いた。ここが、室堂の起点となる。ターミナルの前方に降りていった。みくりが池温泉へは歩いて12分くらいとのことであった。見渡しても見つからない。それもそのはずで、ターミナルビルの屋上から、雄山方向の正面にでればよいのに、今回も立山駅におりたときと同じく前方の低い方向に進んでいた。迷っていると、案内のかたが、「どちらへ行くのですか?」と声をかけてくれた。「みくりが池温泉です」というと、20メートルくらい進んで高いところから、みくりが池が見下ろせる場所まで案内してくれて、みくりが池温泉(小屋)を示してくれた。ターミナルをでたのが、13時30分頃であった。折から雨が降ってきていた。NさんもY子も荷物にザックカバーを付けた。私はザックカバーがなかったので、Nさんが大きなゴミ袋を下さったのでザックにかけて、傘をさして石畳の坂道を下って行った。かなり、危険の大きな下り坂であった。13時50分頃に、山小屋に着いた。入り口でザックを下ろして、濡れたスパッツやコートを、ハンガーにかけた。入り口の突き当たりは、大きな下足箱と衣類を干す場所(8畳くらい)があって、大きな石油ストーブが炊かれていた。山靴を乾燥させるために、石油ストーブの傍らの下足箱に入れた。予約した216号には、14時15分頃に入室した。

みくりが池温泉(山小屋)

 7月27日(水)、27日(木)と2泊した。部屋は2階の216号室であった。6畳一間で、テーブルが一つあるだけである。山小屋は、5月頃にY子が予約した。一人に食付きで、14100円だ。今回の旅で一番高い宿賃だ。トイレは部屋から左に直ぐのところにあった。トイレの関係で、Nさんが出口の近く、私が戻側に布団をしくことにした。夕食は、2日とも17時30分~18時30分に予約した。あとから考えると、19時~20時にして、近隣を散歩する時間を作ったほうがよかったと反省した。朝食は、6時~8時まで可能だったので何れも7時前にした。夕食も朝食も、山小屋というよりも、普通の日本旅館風であった。若い多分アルバイトの若者たちがテキパキを働いていた。

 入室して、15時~16時ころまで部屋の中で寛いだ。座布団に横になって、私は20くらい(いびきをかいて)仮眠したらしい。16時頃から、1階のカフェで缶ビール(キリンの発泡酒、450円)を一人で飲んで寛いだ。部屋に戻って、16時40分頃から風呂に入りに行った。風呂は三名くらいしか入れない狭い。このお風呂は、日本で、最も高地にある温泉とのことだ。夕陽のじきであれば、風呂から富山湾を見渡せるらしい。風呂の中で、千葉県からきた若者二人と話をした。そのため、烏の行水で早いはずの私が遅れて出て、女性陣を部屋の外で待たせてしまった。17時30分には、夕食にした。ところが、なにやら、食欲がない。頭も少し痛い気がする。雨に濡れたのと、仮眠をしたのとで風邪を引いたのかもと思った。それで、夕食時にビール(820円くらい?)を飲んだが、日本酒は止めにした。前日、千寿荘では、日本酒立山(300㏄)が800円であったが、ここでは520円だったので残念だった。あとから思うと、軽い高山病になったのかもしれない。立山から室堂の高低差はかなりあり、室堂は2500メートルはあるのではないだろうか?
 この日は、早めの21時頃には就床した。しかし、NさんとY子さんはなし声でなかなか寝付けなかった。

 

(続)

 

 

 

雨模様なので、美女杉歩きはあきらめて、8時20分のバスで弥陀ヶ原へむかう。