TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか(第2版)』(近藤克則さん著)んのこと

 『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか(第2版)』が出た。この本が出たのは、2000年代の始めだったろう。だとすれば、既に20年前のことである。著者の近藤さんは、千葉大の講師で、このテーマは最初は、雑誌「公衆衛生」あるいは「総合リハビリテーション」のどちらかの連載であったと思う。やはり。「公衆衛生」雑誌の連載だろう。その頃、近藤さんに、雑誌「総合リハビリテーション」の編集委員に就任してもらった。近藤さんは、まだ40歳代の若手であった。このあと、名古屋方面にある日本福祉大学の二木立教授に招かれて。福祉大学に千葉大から移籍された。近藤さんは、福祉大学で助教授、教授と昇進された。同時に近藤さんの仕事は社会的に認められてきた。『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか(第1版)』は、社会に受け入れられて売れたのであろう。2019年に、新型コロナウイルスが蔓延拡大してきた時に、社会的に底辺にある中年層がコロナウイルスに倒れて亡くなることが頻出した。その折に、近藤さんの本(初版)のことを、想い起してこのブログで紹介したことがある。近藤さんは、この間の地道な仕事で、日本福祉大学の教授になり、数年前(2000年代)に母校、千葉大学の教授で戻って来た。近藤さんは、まことに偉ぶらない謙虚なお人柄に見受けられた。若くして、リハビリテーション医学領域で頭角を現してきた。「総合リハビリテーション」誌の編集員委員の就任は、伊藤利之さん(神奈川県リハセンター長)や七沢リハビリテーション病院の〇〇先生・他の推薦であったと記憶している。

 医学界新聞(第3479号、2022年7月25日 に、『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか(第2版)』の広告が出ていた。まだ読んでいないが興味がある。概要を書いておきたい。

日本医師会医学賞を受賞した20年間の研究成果を踏まえた待望の第2版>とのことである。第2版では、初版の内容を基盤にしつつ、この間に蓄積された多くの科学知見を追加。「健康の社会的決定要因」などに関する議論の動向も解説する、とのことである。この本を図書館にリクエストしてみたい。一般書に近いので、近隣の書店にもあるかもしれない。(2860円、医学書院、2020年7月刊)

 さて、「健康格差社会」のことを、自らに照らして考察しておきたい。私は貧しい農家に育ったので、幼少時に動物性たんぱく質の摂取が殆どんどなかった。肉というものは、鶏を潰すとか、兎の肉しか食べたことがなかった。豚肉、牛肉は19歳で大学に入るまで食べたことがなかった。幼少時のタンパク質の摂取は、卵の他は、鰯の丸干、イカ、鯨肉くらいしか食べたことがなかった。山羊乳は飲んだことがあるが、牛乳も納豆というものも食べたことがなかった。麦飯のおかずは、沢庵と白菜漬けだけであった。夏場は茄子と胡瓜の糠ずけ、焼いたトウモロコシや薩摩芋をよく食べた。
 成長してからも、18歳〜19歳の肝炎(多分、A型肝炎)、26歳時の急性膵炎(これは、アルコール大量接種が直接の原因だが)、50~72歳までのC型ウイルス肝炎と文字通り、病と同居してきた。その私が、こうして75歳まで生き延びたのは、健康格差社会の中にいながら、医学・医療系の出版社で健康維持管理に関する情報に恵まれた環境に生きてこれたからであろう。
 この意味で、件の『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか(第2版)』を読んでみたい。