TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

戯曲版 わたしが 棄てた 女 遠藤周作 のこと

 一昨日、信州川上村での五泊六日の旅から戻った。自堕落な暢んびり生活のお陰で体重が久し振りに六十キロになつた。本日は、10日ぶりに合気道の稽古に参加した。片手取りからの各種の技の稽古をした。夜に体重を測るともう五十九キロに減っていた。身体が生きていると感じた。

 さて、本日は、旅に出る前に読んだ 遠藤周作さんの戯曲版 わたしが 棄てた 女 のことに触れたい。この未発表戯曲は、長崎市 遠藤周作文学館 所蔵資料の中から最近発見された。小説新潮の今年2月号に掲載された。直後に読みたかったが借りられず、ようやく麻生図書館で借りて読むことができた。

 遠藤周作さんと師弟関係にあった加藤宗哉さんが、より鮮やかに届く 平凡 聖化 のテーマ というタイトルで、解説を書いている。

 もし あなたの小説のなかで、一番好きな女性は誰ですか と聞かれれば、私はためらうことなく森田ミツの名前をあげるでしよう、と遠藤周作さん自身が書いているんだと言う。

 遠藤周作さんの 中間小説と言われてきた小説が好きで、二十代のころ沢山よんだ。おばかさん は、ドストエフスキーの 白痴 の翻案のようにも言われている。

 最近、この戯曲の前に、小説 わたしが 棄てた 女 も再読した。

 戯曲 では、主人公の 吉岡努が、50代の会社経営者になっている。小説の 吉岡は大学生から勤人となったばかりの二十台だった。遠藤周作さんは、五十六才頃に 戯曲 わたしが 棄てた 女を 完成させて、世に出さなかった。なぜだろうか?

 遠藤周作さんは、七十一歳のときには、腎臓を患い透析をしていたらしい。七十五歳のわたしは 遠藤周作をもっと再読したい。聖女ミツのことを私も思う。