<死んだふり愛嬌者の金亀虫(こがねむし)(豊橋市 小椋かつ子)>
<その上へその上へ垂れ萩の花(長野市 縣 展子)>⇒小林貴子選
長野の縣さんの句は、どういう状況だろうか?上へ垂れというのが面白い。
さて、歌壇に移る。
<「生き延びる事ができたらまた会おう」テレビ取材に微笑む兵士(五所川原市 戸沢大二郎)>⇒馬場あき子選、永田和宏共選:
この歌は、ウクライナの兵士の姿を詠ったんだろうな。
<単身赴任の孤影を詠みしあの頃は幸せなりき健康なりき(和泉市 長尾幹也)>⇒佐佐木幸綱選:
長尾さん、単身赴任を経験しているんだ。いつから病気になったんだろう。
<窓ガラスにはりつく守宮の吸盤が五弁の白い花のごとしも(春日井市 伊東紀美子)>⇒高野公彦選
<鳴くことでさびしさまぎらすひぐらしとさびしさ深めるひぐらしとがいる(館林市 阿部芳夫)>永田和宏選:
ひぐらしの鳴き声は、「さびしさ深めるよね」、ほとんどが。
今週の歌は、なんか元気がないな。秋なんだ。
<大根にも葱にも泥がついていた釣り銭のざるありし店先(観音寺市 篠原俊則)>
篠原さん、ウクライナの歌より、日常の歌の方が良いよね。