TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「日本の(本の)印税は低すぎる」のか?-印税を2割以上を払う出版社ができたぞ

 先日、恩師の城田俊先生から、「ハザ―ㇽ-謎の騎馬民族国家」という本の出版をめぐって相談を受けた。出版を打診した某出版社は、出すには50万くらいの経費がかかる、印税は出せないというよなうなケチクサイことを言ってきた。そこで、城田さんは印税はともかく、「自費出版」というのでなく、普通の(商業)出版として刊行してくれる出版社を探していたのだった。私は拙い経験から提案をした。成案になって日の目をみたら、校正作業を手伝わせていただきたいと思ってゐる。なにしろ、私はもと編集者で校正のプロだったのだから。

 さて、昨日(2022年10月7日)の朝日新聞朝刊の「ひと」らんに、「相場の倍以上の印税を払う出版社を立ちあげた田中泰延(ひろのぶ)さん(52歳)」という記事が出ていた。とても、興味深いので概要を記しておきたい。
 田中さんは、もとは電通のコピーライターだったが、フリーライターに転身して『読みたいことを、書けばいい』という本を、2019年に出した。20万近くうれたが、余りにも印税が少ないのに愕然としたんだと。
「紙の本の印税は昔からほぼ1割が相場だ。1冊千円の本が、10万部売れて収入は1千万円。」
 そういえば、私が勤めていた医学系出版社の印税はもっと低かったのではないか「印税よりも、とにかく自分の本が出ればいい」多くの書き手が謙虚で翼が無いのだ。しかし、と田中さんは考えた。「長い年月をかけて蓄えた知識や経験の対価としては、少なすぎないか。」
 ということで、田中さんは2020年春に自分で出版社を立ち上げた。「初版で印税を2割、10万部以上売れたら3割、100万部以上なら5割払うと宣言する。」

 この考えに賛同して出資してくれる人もでて、今年5月の小口投資家の募集では、30分で4千万円を集めたんだって。「クラウドファンディング」っていうのかな。来年発売の企画が進んでいるんだという。

 久しぶりに痛快な記事を読んだ。早く本がでないかな。注目している。