TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇朝日俳壇を読んで思うこと

朝日歌壇を読む。

<「丁寧に」「真摯に」「重く」意味のなき枕詞の生まれし国会(観音寺市 篠原俊則)>
<うとうととして顔に置く古本の神保町の匂い脳に染み入る(安中市 鬼形輝雄)>⇒以上の二首は馬場あき子選だ。鬼形君は私の高校時代の同級生だ。
 篠原さん、こんな世相かを詠むよりももっと詠むことが」あるのでは? 鬼形君、毎日のように歌を詠んでいるんだろうな。

<車椅子なれど街の賑わいと別れたくなし駅に振り向く(和泉市 長尾幹也)>⇒佐佐木幸綱選: 長尾さん、車いすでもまだ街にでられるんだ。歌で強く生きている。

<寂しさをどこかへ仕舞いたくなって穴深きシフォンケーキを買いぬ(奈良市 山添聖子)>⇒高野公彦選: 山添さん、感情豊かなお母さんだから「寂しさ」を持っているんだろうか。家族歌人のお母さんだ。

<存在の長さではなく敬愛の深さの違いを思う国葬観音寺市 篠原俊則)>
<妹の煮込み料理に癒される社会人そりゃ色々とある(富山市 松田莉子):松田さん、「癒される」なんて陳腐な言葉はよくないよ。
<二学期の席がえとなり男の子お道具箱にバッタはいない(奈良市 山添 葵)>⇒以上の三首は、永田和宏選:

<イジュ―ㇺに四四七本の番号だけの十字架の立つ(西海市 山本智恵)>⇒佐佐木幸綱永田和宏共選:
 <「イジュ―ㇺ」はウクライナの市の名前である。戦禍でみもとも分らないように死んだひとたちのことだろう。こういう歌が詠われる世の中なんだ今は。