標記の記事が朝日新聞朝刊(2022年10月27日)に載っていた。等閑視できない記事だ。私は飲み薬の新薬(マヴィレット)を飲んだお陰でC型肝炎ウイルスを駆除することができた。これらの抗ウイルス薬の開発にたくさんのチンパンジーたちが犠牲になったのかもしれない。そこで、今回の記事の概要を記憶と記録のために感謝を込めて記述しておきたい。杉浦奈美さんという記者の署名記事だ。
<製薬会社や大学でC型肝炎ウイルスの医学実験に使われたチンパンジーたちがくらす施設が、熊本県宇城市にある。ここでウイルスの「持続感染」に苦しむ個体もいる。治療薬は高額で、施設はチンパンジーを救おうと現在、クラウドファンディング(CF)で購入費を募っている。>
有明海を見下ろす山あいにある「京大野生動物研究センター熊本サンクチュアリ」に、動物実験を受けたチンパンジーが肝炎ウイルスの持続感染のままで余生を送っているんだという。施設には現在47頭がいるが、そのうちの8頭はC型肝炎ウイルスの持続感染状態にあるんだという。持続感染している個体は、そうでない個体に比べ、約10年くらい寿命が短いんだという。C型肝炎ウイルスは、以前はチンパンジーに軽微な病原性しか示さず、倫理的な問題は少ないとして、C型肝炎ウイルスの実験が進められた。実際、ヒトでは感染が、肝炎、肝がんにつながる。チンパンジーではこうしたケースが少ないなど、病気の様子は少し違う。かつて、「不治の病」と言われてきたC型ウイルス肝炎は、有効性の高い飲み薬が開発されて、今では克服できる病気になった。はーボニーやマヴィレットが具体的な飲み薬である。この飲み薬は効果で、12週間服薬する400万~600万円くらいの医療費を要する。同じ薬がチンパンジーにも有効とみられるが、高価で一頭あたり400万円かかる。
チンパンジーは、絶滅危惧種であり、倫理的に不適切とんほ観点から、2000年代に入って世界的にチンパンジーを使った医学実験研究はなくなっているんだという。
サンクチュアリでは、チンパンジーの治療薬を購入するために資金を以下のサイトで募っている。
CFサイト「レディーフォー」 https://readyfor.jp/projects/ks_kyoto-u_2
新薬でお世話になった私は募金に応ずることにしたい。