TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「Ⅲ 外から内へ、表から裏へ」『劇的な精神分析入門』を読んでいる

 件の本は「入門」となっているが、入門できないかもしれないくらい難解である。「精神分析」というのは、分析する医師と患者が二人だけで話しをしながら患者の心の内を明るみに出す手法を用いて、患者の心の闇から問題点を取り出す治療法というのらしい。患者がカウチという背もたれのある長いソファーベッドに横たわり、医師は脇に坐って語り合うものらしい。それも1クール何回というように複数回継続するもののようだ。

 「本格的な精神分析では、国際精神分析協会の基準によって、週4回以上でのカウチによる自由連想のセッションを繰り返すことが定められている。」

 「4 自分の二面性」という項目にこういうことが書いてあった。
 <大人は社会生活を営む限りその内側に多くのものを抱え込んで生きなければならない。表面を「取り繕う」というが、自分たちは、この身の奥に様々なものを隠し持って、この自分を作っている。>
 そりゃそうだろう。いちいち反応して顔に出していたら身がもたない。「ポーカーフェース」「顔で笑って心で泣いて」という言葉もある。

 「5 裏としての心」という項目にこう書いてあった。

 <本音と建前、裏と表、素顔と仮面など、実に意識に近いところに自分たちの二面性はある。>
 <だから、「心(うら」を取り扱う面接室には、体が裸になる部屋と同じ配慮が求められる。精神分析では、心の内部へと分析家がはいるときに抵抗に出会うことも概念化し、これを扱う技術を抵抗分析というのだ。>

 これらキーワードを拾い出してみたが、精神分析というのは大変なことだと思った。受けてみたい気もするが逃げ出してしまうかもしれない。
 この本は、かなり手強い本だ。最後まで読み通せるだろうか?