「新型コロナウイルス感染 塩野義のクスリ 緊急承認」
標記のニュースがテレビ等で流れた。新型コロナウイルス感染に対しては有効な薬はまだないと思う。標記の記事が朝日新聞朝刊(2022年11月23日)に載っていた。記憶と記録のために概要をまとめておきたい。
<厚労省は、塩野義製薬(大阪市)が開発した新型コロナウイルスの飲み薬を緊急承認した。緊急承認は、感染症など流行時などに迅速に審査する制度で、今回が初めての適用なんだという。>
薬は「ゾコーバ(一般名が、エンシトレルビル」なんだって。新しい薬の名前は、「なんとかビル」とか覚えずらいのが多いのは何故だろう?
この薬は発症3日以内に飲めば、ウイルスの増殖を妨げる作用がある、とされる。対象は12歳以上の軽症中等症患者で重症化リスクの有無は問わない。1日1回、5日間服用する。コロナウイルス感染症の医療費は公費のため、当面、患者の自己負担はない。
この承認の期限は1年で、追加データを求めたうえで再び審議するんだという。政府は、ゾコーバを100万人分購入する契約を結んでいるんだという。
(市野塊さんの署名記事より)
新型コロナイルスの感染拡大が止まらない。第八波の到来との報道もなされている。もしかしたら新年早々が八波のピークになるのでは?との声も聞こえる。一方で、もう自粛は飽き飽きしたというのが一般の声のようだ。旅行もしたいし、忘年会も新年会もやりたい。「ウィズコロナでいくしかないだろう」みんながそう思い始めている。
11月11日に私は第5回目のワクチン(オミクロン対応のファイザー)を打ってきた。副反応はこんどもなかった。友人の数人が第5回目ワクチン接種では、発熱の副反応がでたといっていた。副反応はなくても抗体はできるのだろうか?
ということで、ここでは塩野義の新薬の記事の補足をまとめておきたい。
■塩野義コロナ薬 残る課題■
ゾコーバでどんな薬? この薬は、ウイルスがふえるのに必要な酵素の働きを邪魔することで、ウイルスの増殖を防ぐんだという。ということは、かつてのC型肝炎ウイルスの飲み薬と同じようなメカニズムだろうか? このしくみは、米ファイザー社が開発した飲み薬「パキロビッドパック」と同じなんだという。
臨床試験の結果を受けた医薬品医療機器総合機構の報告書によると、感染に伴う倦怠感、のどの痛みといった五つの症状が改善するまでの時間が、ゾコーバ服用した人たちではほぼ7日間と、有効成分を含まない偽薬(プラセボ)を服用した人たちよりもほぼ1日、短かったんだという。(1日短いだけで効いたといえるの?)体内のウイルス量もより大きく減った。重い副作用はとくにみられなかった。
■軽症者向けの新型コロナ飲み薬■
(1)ラゲブリオ」:メルク、重症化リスクのある軽症者、中等症
(2)バキロビッドパック:ファイザー、重症化リスクのある軽症者、中等症
(3)ゾコーバ:塩野義製薬、重症化リスクの有無にかかわらず軽症者、中等症