TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇と俳壇を読む

 朝日歌壇と俳壇を毎週読んでいると、一週間の速さに驚く。

<大根も大根足もよかりけり(東京都 長谷川瞳)>⇒高山れおな選:

 ⇒「長谷川さん。<少女らの粉の吹いた冬のなま足とふとった大根も・・・・>とメモ」と、高山れおなさんのコメントが載っていた。
 この句に感心したが選者のメモは分からない。「粉の吹いた冬の生足・・」って何だろう。大根も白く太ってくるとみずみずしい。少女の大根足も「粉の吹いた・・・」ってことはないのではないか?

<熱燗でまるごと冬になりにけり(新座市 丸山厳子)>⇒ 長谷川櫂選:
 ⇒この句を女性が詠んだ? 男の俳句では?

次に歌壇に移る。

<川沿いの高層マンションそれだけがツンとしていて不機嫌そう(横浜市 菅谷彩香)>⇒佐佐木幸綱選:
 この歌はチョット面白いな。

<ソロ活の充実のためランニングシューズ愛車に積んで出勤(富山市 松田梨子)>⇒高野公彦、馬場あき子共選:
 松田さんを二人の選者が選んでいる。「ソロ活」って何だろう。勤め始めた松田さん、勤務の空いた時間にランニングしているのかな? この歌は松田さんの日常を知っているから入選したのでは?

<この星にもともと無かりし国境を決めた時より戦争はある(観音寺市 篠原俊則)> ⇒永田和宏選:

<画面からコロナ専門医消えロシア政治専門家出番に移る(船橋市 佐々木美禰子)>⇒馬場あき子選

 今週の歌を読んだが気持ちにうったえる歌がない。自分では作れないのだが・・・。

 俳壇と歌壇の間のコラムに、阪西敦子さん(俳人)が「俳句時評 室生犀星の表現世界」という俳句時評を書いていた。興味を惹かれたので引用しておく。詩人の室犀星は、俳句も作っていたのだ。

 <夏目漱石芥川龍之介など、数々の作家が俳句を創作してきた。詩人・小説家の室犀星(1889年~1962年)のもそのひとり。『室犀星俳句集』(岩波文庫)が俳人の岸本尚毅の編・開設により刊行された。作品の他、句集の序文や俳句に関する散文が収めれれている。>

 百日紅池の真鯉の泡を吹く

 蛇穴を出で々帰雁を空目かな

 あんずしづかなひるすぎに落つ

 秋蠅の畳に下りて夕早き

 

 犀星も俳人だったのだ。