TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『年寄りは本気だーはみ出し日本論』(養老孟司・池田清彦)を借りて読み始めた

 『年寄りは本気だーはみ出し日本論』(養老孟司池田清彦)は新潮選書の一冊だ。2022年7月25日の発行の本だ。夏に広告をみて稲城図書館にリクエストしておいたら今頃になって順番がまわってきた。読み始めた。なんだ、この本は例によって日本文化論だ。
 第1章 この国にはそもそも「モノサシ」がない
 読んだ。「プーチンは現代のヒットラーか」「コロナウイルス生物兵器化か」「国家そもそも幻想だ」等々。頭のいい人の話を聞くのは面白い。気になった所を引用しておきたい。

池田 それでいくと、やっぱり新型コロナの破壊力は世界規模だったよね。それこそ、戦争でもあったのかというくらい生活が変わった。病気は歴史も変えるんだ。
養老 新型コロナの流行でわかってしまったのは、生物兵器がいかに有力かということだよ。核兵器なんかより、はるかに簡単に人間の社会を壊滅状態にできてしまう。
 僕は今回のコロナウイルスも、その絡みで出てきたと思っているんだ。敵をたたくのに、今なら生物兵器がいちばん楽で効果的だということは、ちょっと気の利いたやつなら誰でも考える。ところが、欧米では生物兵器につながる研究は批判されて、アメリカでは2014年から禁止されてしまった。それで、アメリカとフランスが資金援助をして、研究が継続できるように武漢にレベル4(バイオセーフティレベル最高度)のウイルス研究所ができたんだ。それを画策した中心人物はは、アメリカで新型コロナ対策の陣頭指揮をとっているアンソニー・ファウチだよ。そうしたr、その研究所からコロナウイルスが漏れちゃった。ちょっと漫画みたいな話だけど、『新型コロナはどこから来たのかー国際情勢と科学的見地から探るウイルスの起源』(シャリー・マークソン著、高崎拓哉訳、ハーパーコリンズ/ジャパン刊、2,022年)にそのあたりがまとまっている。レベル4の実験室をつくっていたのだとしたら、中身は漏れてもおかしくない。管理というめんでどこまで徹底できると言ったら、基準がちがうでしょう。>

<コメント>
 生物兵器がそんなに有効なのだとしたら、何故に米国やフランスが資金援助をして中国の武漢にウイルス研究所をつくったのだろう。「敵に塩をおくる」ようなものだろう。米国と中国はいまも対立しているのでないのか?

 アンソニー・ファウチと言えば1980年代にエイズHIVウイルス)が世界的な問題になった頃にアメリカの国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長をしていた免疫学者ではなか。ファウチさんは、1968年ジョンソン大統領時代に、米国NIHで働き始めた。エイズが流行していた1984年に、NIAIDの所長になって、レーガン大統領から民主党のバイデン(現)大統領まで7人の大統領に使えた。日本でいえば、国立がんセンター所長を50年間やったようなものだ。エイズウイルスが科学雑誌を賑わしてたころ、ファウチさんのコメントを雑誌「サイエンス」等で読んだことがある。今年(2022年)12月に82歳に達し、米国政府職を引退すると報道されていたと思う。