『がんを悪化させないこころみーステージ4の緩和ケア医が実践する」を読んでいる。
第1章 やはりその日はやってきた
第2章 ステージ4の固形がんに対する標準治療の現実
第3章 「がん共存療法」の着想
今日までに上記の第3章まで読んできた。これは実は凄い本なのだ。専門医は自分の専門の病気にかかることが多い、なんて読んだことがある。山崎さんは自分が癌の患者さんの緩和ケアを専門としてきたので、自分もいつの日かと思ってきたのだった。そして、ステージ4の固形がんの標準治療が厳しいものであることも知っていた。それでも、保険のきかないがん免疫療法に頼らざるを得なかった。必ずしも回り道ではなっかのではないか。専門家の緩和ケア医であっても「縋る藁」が欲しかったのだ。
第3章では「がん共存療法」を提案している。①公的医療保険による「診断時からの緩和ケア外来の保証」、②「生きがい給付金」、③死にも備える、④「がん共存療法」の4つを提案している。
人は100%死ぬのであるから、実は「がんとともに生きる」のが「共存療法」だろう。すべからくの病が最後の日まで共存療法となるのだろうと思う。
続く