TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 資本論と文藝春秋1号と抱擁家族を携えて爪木崎へ

 爪木崎へ九年振りにやってきた。抱擁家族 を読み終えた。作者の小島信夫が自身の体験から書いたものだろう。同居人となる岸川は 長男の出家 で芥川龍之介賞を受賞する三浦清宏である。三浦の 運命の謎 小島信夫と私 に、抱擁家族 の舞台が、第三者の目から描かれている。

 <妻の情事と病。子供たちの離反。夫は崩れゆく家庭をつなぎ止めようと、進行する悲劇と裏腹に喜劇を演じ続ける。鬼才の文名を決定づけた、戦後文学の金字塔。>

   表紙のキャッチコピーから引用した。変な小説だ。冒頭で、いきなり妻が米軍属の青年と情事をするというのも不自然な感じがする。そね後は、事実に準拠しながら人間をありのままに書いたんだろう。