TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『知の技法入門』(小林康夫・大澤真幸)第3章 誰にもわかる「実存主義・構造主義・ポスト構造主義」を読む

 「二十世紀の思考の大きな流れを知る」というタイトルがついている。
 1 資本主義は脱構築ディスコンストラクション)だ!

 上記の、標題を読んでも何もわからない。俺ってバカなんかなあ、と思う。
 「主体」について考えてみよう
 って、書いてあるが、「主体」って何だ。「主体」とは私自身のことではないか。「主体的に考える」ってことは、自分で考えるってことだろう。
 「主体」とは、「自分で決められることは自分で決め、行動する」ってことだという。そうのように理解してきた。その反対が、「客体」だ。主体の認識・行為などの対象となるもの。

 大澤 ・・・・・第1章でまとめた、実存主義から構造主義を経てポスト構造主義へと至る二〇世紀の大きな思考の流れというものをあらためて整理していただければと思っています。それに際して一つ、「主体」という問題を軸にすえていただくとわかりやすいかもしれない。実存主義は、「主体」を中心的な主題にすえ、それを肯定した。構造主義は、したがって、主体の否定としてでてきたところがある。ポスト構造主義は、したがって、主体の否定の否定です。

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実存主義」って、五五年前の私の大学生の時代に、サルトルの名前と一緒に知っていた。「実存主義」って何だ。調べてみた。
 実存主義: 19世紀のヨーロッパにおいて誕生した、「生きる道を自分で切り開く、今ここにあるひとりの人間の現実存在(=実存)としてに自分のあり方」を求める思想です。もっと調べると、<実存主義とは、過去を後悔せず、未来を憂えずに、「今、ここ」での自由な生き方を優先する考え方である。>って書いてあった。
 「実存主義」っていいではないか。私もそのように思う。
構造主義」って何だ。内田樹さんの「構造主とはなにか」のような本(新書か)を買って読んだことがあるがわからない。調べた。
 構造主義: 狭義には1960年代に登場し主にフランスで発展していった20世紀の現代思想の一つである。構造主義の代表的な思想家として、レヴィ=ストロースジャック・ラカン、ミッシェル・フーコーロラン・バルトなどが活躍した。広義には、現代思想から拡張されて、あらゆる現象に対して、その現象に存在する構造を抽出して、その構造によって現象を理解して、場合によっては制御するための方法論を指す語である。

 上の説明は、ネットで調べて転記したのだが、理解できない。俺ってバカかな? 大澤さんの発言はこう続く。

 大澤 ・・・・構造主義ポスト構造主義といったポストモダンの思想は、主体を否定し、その上で、再び、独特の仕方で取り返し、それをなんとかてなずけようとしてきたようのも見える訳ですが、どうもうまくいったのかわからない。・・・

二十世紀の思想を通して「結局、主体はどうなったのか」ということを、最終的なキーワードにして考えていければと思っています。

 このあと、小林さんの発言が2ページくらい続くのだが、その言っていることが全くわからない。

 小林 ・・・・・・人類の歴史の中でこの「モデルニテ」という「時代」に顕著な特徴、それを成立」させているいくつもの諸条件がある。・・・・あえて一言でまとめたら、テクノロジーと結託した「科学的な思考」を挙げることができますよね。「機械の思考」というふうに言ってもいいですが。そしてそれと対になる、それを可能にした「主体の哲学」がありますよね。これは、かつて、近代的自我と言われていた問題にあたります。・・・・

小林さんの言っていることが全くわからない。テクノロジーと結託した「科学的な思考」ってなんなんだ? 「近代的自我」ってなんだ? わからない。「モデルニテ」ってフランス語のようだ。調べてみた。
 ボードレールの美術批評:
 「モデルニテ(現代性)」とは、ボードレールが使いはじめた用語で、(彼の書いた)『現代生活の画家』で、現代の美は「移り変わるもの」と「永遠性」の側面からなるという説明をした。最も簡単な言い方をすれば、モデルニテとは、自分たちの時代の服や生活習慣など「すぐに変化してしまう現代的(モダン)な主題」を取り上げ、古代の美に匹敵する「普遍的で永遠の美」を作り出す、という美学だと言える。
 なんだ、ボードレールが言い出したことなのか。