TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『デッドライン(千葉雅也、2019年)』を読んでいるー面白い

 千葉雅也さんの『勉強の哲学(2017年)』を読み始めて中断した。この千葉さんが、小説をかいているというので、『デッドライン(2019年)』『オーバーヒート、2021年 )』と、次いでに『ライティングの哲学ー書けない悩みのための執筆論(千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太)』を借りて来た。

 最初に、『デッドライン(2019年)を読み始めた。面白い。こういう生き方というもあったのだ。もちろん小説だけど実話を土台にしているのだろう。LGBTQに理解のある社会は望ましい。ここまでくれば、今から50年前に20代だった友人のTS君も、もっと自由に生きられたのだろう。とは言え、当時、50年前から彼もものの本で新宿2丁目の存在を知っていて訪ねて行っていたから、それなりに生きていたのかもしれない。

 さて、この小説は修士論文のデッドラインが迫る中で、闇の中の回遊する魚のように夜の街をさまよったりしている若い男の物語だ。主人公この頭のよい大学院生の「僕」は恵まれた「親ガチャ」に生まれついてもいる。この本を書くことで著者の千葉雅也さんは、ゲイであることを社会に宣言して自由を獲得していったのではないだろうか?まだ読んでいるさいちゅうだが、『勉強の哲学』よりもすらすら読める。読後はあとで。