TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

千葉雅也さん『デッドライン』(新潮社)を読み終えた

 千葉雅也さん『デッドライン』(新潮社)を読み終えた。面白かった。『勉強の哲学』には歯が立たなかったのだが、こちらは読めた。千葉さんが、書くことによって生きたのだとわかった。そこで、『動きすぎてはいけない』(2013年)を読んでみたいと思い図書館に登録した。千葉さんは、2012年に東京大学で、博士号を取得している。『デッドライン』の舞台は、主人公が修士論文の締め切り間際の一年のようだ。結局、締め切りまでに論文が書けなくて修士浪人することになった。タイトルのデッドラインは締め切りということなんだ。小説家の小島信夫さんが、「小説は自分を書くんだよ」っと、三浦さんに盛んに語っていたのを読んだ。千葉さんは、哲学者だが、小説ではまさに自分を書いたのだった。頭のいいひとでも、小説が書けるんだ。というよりも、「頭がいいから、自分をかくことで乗り越えて生きているのだ」との読後感をもった。