TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

図書館が棄てる本ありて、それを拾う人あり

 先日(2023年3月22日)、東大病院を受診した折に、久しぶり(10年振りかな)に、文京区本郷真砂町にある真砂図書館を訪問した。ここに1時間ほど滞在して、日医雑誌を読んで開架図書を少しだけ閲覧してきた。帰り際に玄関の横に棚がありリサイクル(廃棄)本が並んでいた。短時間で見極めて2冊の本をいただいてきた。興味深いテーマなので概要を紹介しておきたい。

(1)飯野四郎(静山会清川病院院長)『最強のC型肝炎治療法ーペグインターフェロンリバビリン併用療法)』KODANSHA(2004年12月10日発行、1300円)
 表紙には、「肝炎治療の最高権威が著した究極のC型肝炎退治!発病を抑えるだけでなくウイルスを体内から70%の確率で排除する「ペグ・リバ療法」のすごさ、とある。
<コメント>この本は、2004年の発行であるので、当時としては、C型か年に対する最新治療の啓蒙書であったろう。この本は読まなかったが、いろいろな情報で「ペグ・インターフェロン」療法を知って、私が挑戦したのは2007年8月(満59歳の夏)だった。
<最強の治療法―ペグインターフェロンリバビリン併用療法ー遺伝子型1b型で治療成績が向上」と大きく書いてある。この治療でも私は駄目だった。この時にはまだ、IL28Bの遺伝子診断によるインターフェロン治療効果の予測評価が出来なかったのだ。私の場合も全く無駄な治療に挑戦したことになる。2004年の段階では、飯野さんの本でも遺伝子多型によるペグインターフェロンが効くか効かないかには言及されていない。

(2)『アルツハイマ―病遺伝子を追うーハンナ家の子孫と探求者の物語』(ダニエル・Aポーレン著)、三田出版会、1997年12月5日発行、2800円。翻訳者は、岩坪 威(東大助教授)、丸山敬(岡崎・生理学研 助教授)
 アルツハイマ―病の原因が、異常なタンパクの蓄積によることは現在で分かってきている。この本は、家族性のアルツハイマー病の遺伝子をもった家系(ハン家)の子孫と探求者の物語である。著者のダニエル・A・ポーレンは、米国のマサチュセッツ医科大医学部、神経学生理学教授。本書に登場するハンナ家の子孫、ジェフとの出会いをきっかけにアルツハイマー病研究の道を歩み、臨床医学、分子遺伝学の両面から、この難病の解明に取り組んでいる、と書いてある。翻訳者の一人の岩坪権威さんは、東大神経病理学となり、アルツハイマー病研究第一人者となっている。
 この本は大部なので読むのは後回しにする。資料として貴重だろう。