<混沌の世のまま大江逝きし春(伊賀市 福沢義男)>⇒小林貴子選:
<大谷君素敵な春をありがとう(春日部市 山岸誠二)>⇒小林貴子選:
山岸さんの俳句って、この春のWBCのことなんだが、こういうのも俳句になるんだね。
<九十歳刻一刻の春惜しむ(新座市 丸山巌子)>長谷川櫂選:
丸山さんお元気なんだね。
俳句も難しいやね。でも、皆元気だね。「山笑う」の季語を使うとなんでも俳句に出来そうだ。
次に、歌壇に移る。
<赤本の問題文の物語続きを探しに春の書店へ(奈良市 山添葵)>⇒永田和宏選:
「山添さん、問題集の抜粋に飽き足らなくて本屋へ。是非全部読もう。」と永田さんのコメント。
山添さん、中学受験生なんだろうか?すごい歌人だから、国語力は万全だね。もう一つ入選している。
<小学校最後の参観合奏はマスク外してアコーディオンひく(奈良市 山添葵)>⇒馬場あき子選:
<平凡な日常こそが平和だと昨日も今日もトイレ磨けり(東京都 福島隆史)>⇒佐佐木幸綱選:
福島さん、私もトイレ掃除が大好きです。
<貧しくも歌詠む我は唄貴族 境遇を嘆く歌は詠むまい(松本市 馬木和彦)>⇒高野公彦選:
馬木さん気持ちはわかるけど、啄木さんの歌もあるよ。
「働けどはたらけどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」
こういう歌もあった。
<ノジスミレアカネスミレヒゴスミレスミレづくしの友の庭なり(熊本市 徳丸征子)>⇒佐佐木幸綱選:
言葉遊びも、短歌の一つなんだね。これも良い。