<フクシマを教訓にしてドイツでは脱原発を完了しにけり(京都市 丹羽夜舟)>⇒馬場あき子選:
馬場さんが、「ドイツは世界にさきがけて去る4月15日、段階的に停止してきた最後の原発を停止させた。第一首はその原点の一つにフクシマの原発災害があったことを指摘して日本の対応を」考えさせる」とコメントしている。
ドイツが原発を廃止したニュースには、私も驚きさすがドイツと思った。ただ、これって、トップ歌壇に選ばれるテーマだろうか?事実を伝えただけだ。つまらん。
<玄関で小さなリュックが飛び跳ねる我慢できないお出かけの朝(江別市 長橋 敦)>⇒佐佐木幸綱:
今週の佐佐木さんは、平凡な「日常歌」を選んでいた。子どもは三歳までに恩返しをしてしまうという。子どもの情景は文句なしに大人のこころを明るくする。
<沢山の本をかかえて待つ親子やっと図書館出来たわが市に(富津市 川名興)>⇒佐佐木幸綱選:
<片脚で立って靴下履くことを誇り合うなり古稀の面々(豊中市 夏秋淳子)>⇒高野公彦選:
<四畳半共同便所不便さが青春だった思える昭和(観音寺市 篠原俊則)>⇒永田和宏選:「篠原さん、まさに我々の青春。アパートではなく殆どが下宿だった」と選者の永田さんのコメントあり。篠原さん、常連の歌人だ。同年代なんだな。
紹介しなかったけれど、今週も、奈良の山添さん親子、和泉市の長尾さんの歌が選ばれていた。
次に、俳壇に移る。
<のけぞって赤ん坊こそ春嵐(東京都 伊藤直司)>⇒長谷川櫂選:「小さな体に秘める大きな力」と選者コメント。