＜けふもまた還らざる日か春逝けり（岩下正文、大和市）＞⇒長谷川櫂選：「『還らざる日々』ではない。一日が大事。」と選者の長谷川さんのコメントあり。まさに「今日が一番若い日」であることを忘れてはならないと思う。
＜嬉しさもからだいっぱい燕の子（京都市 室 達朗)＞⇒長谷川櫂選：燕でなくともやっと歩けるようになった子どもは「嬉しさをからだいっぱいに表現しているね。
本日は合気道の日曜日の稽古であった。双手取りの各種の技の稽古をした。美しい立ち居振る舞いを目指した。
さて歌壇に移る。今週も常連の歌人の歌が入選していた。世相歌、世界情勢、ウクライナの戦争を詠うのが多かった。
＜メールにて徴兵をする時代まで開いてしまったこの戦争は（東京都 十亀弘史）＞⇒佐佐木幸綱、永田和宏共選：「第一首、ロシアでは、電子化した招集令状の通知を合法化する法改正案を可決した、との報道があった。」と佐佐木幸綱さんがコメントしていた。
＜仕事夢家族将来サウナ恋 話題尽きない二次会の席（富山 松田梨子）＞⇒高野公彦選：選者が「若い人いほど二次会の話題は豊富で楽しいだろう」とコメントしているが、私は違うと思う。梨子さん「サウナ恋」なんて、一緒くたに雑多な言葉はいらない。恋の歌をズバリ詠って欲しい。
＜マイナンバーカードが電子徴兵に使われるかもしれない未来（観音寺市 篠原俊則）＞⇒高野公彦選：篠原さんは70歳に近い人だからかこんな暢気な歌を作っている。
＜いつまでもおたまじゃくしのままでいいカエルなんかになんでなるのさ（埼玉県 水野勝浩）＞⇒永田和宏選：コメントは何？ おたまじゃくしのままではいられないから生き物は哀しいのでは？
＜戦争はこうして静かに忍び寄る学術会議への人事介入（観音寺市 篠原俊則）＞⇒馬場あき子選：篠原さんの歌は選者受けのする「世相歌」と心を詠ずるのと二種類ある。世相歌は薄くてよくないと私は思う。
偉そうな感想を述べたけど、私には詠えないのだが。
