たぶん、一カ月前に力ウエストした『超人ナイチンゲール』(栗原康、医学書院、2023年11月、2000円)の順番が来たので、暑い中だが歩いて借りに行って来た。なんと、稲城市立図書館になくて東京都立図書館から取り寄せてくれたのだった。味なことをやってくれるね。それでご丁寧にビニールカバーがかかっていて、「この資料は他自治体から釈湯おしているものです。かならずカウンターで返却ください」という注意書きまである。これは大変な本だね。読まなくては。
<あれは去年の十二月。地元の喫茶店で、編集者の白石正明さんとおしゃべりをしていた時のことだ。「(ケアをひらく)ときいて、パットおもいうかぶのはなんですか?」。そうきかれて、わたしは「看護師でしょう」とこたえた。(中略)
そんあときに声をかけてくれたのが白石さんだ。わたしが「看護師、ヤバいっすよ」とぴっていたら、「じゃあ、うちでナイチンゲールの評伝でも書きませんか」と誘ってくれた。えつ、ナイチンゲール?>
この本の「はじめに」から引用した。これで、この本の仕掛人は、編集者の白石さんとわかった。白石さんが、栗原康さんの、『アナキズム 一丸となってばらばらに生きろ』とか、『サボる哲学 労働の未来から逃散せよ』とかを読んで、「こいつに書かせてみよう、何かを」を思いついたんだろう。白石さんの編集嗅覚が凄いと思う。この声掛けから、一年で、『超人ナイチンゲール』(栗原康、医学書院、2023年11月、2000円)は世にでている。巻末をみると、参考文献が33も載っている。さっすが、栗原さんは定職がないので時間があるのだな。
<じつは、わたしがはじめて読んだナイチンゲールの伝記は宮本さんのもの。感動してお話をうかがいにいったところ、伝記を書くためにどんな資料をつかったらよいのかまでご指南いただいました。>
「おわりに」にこう書いていあった。栗原さん、ナイチンゲールの素人だったのだ。文献を読みこなして一念発起して一年でナイチンゲールの評伝を書いた。やるね。ということで、『超人ナイチンゲール』(栗原康、医学書院、2023年11月、2000円)を読み始めた。延長がきかなにので早速読むことに決めた。感想はあとで。その前に、『ナイチンゲール』(宮本真巳、文研出版、1976年)をリクエストしておこう。
さて、本日はついでに以下の本を借りてきた。
(1)『深呼吸の必要』(長田弘、晶文社、1986年)
詩人の長田さんの本だ。長田さんの詩集は持っている。好きな詩人だ。私の資質にあっている。最近とかに亡くなったと思う。
(2)『学校ではおしえてくれない ゆかいな日本語』(今野真二、2016年、1300円)
(3)『90代になっても輝いているトシヨリ手引き』(和田秀樹、2023年、毎日新聞出版、1200円)
和田さんの本をまた借りてしまった。よめるかな?
(4)『ひとはなぜ戦争をしたがるのか』(「週刊金曜日」編、2007年、1200円)
「週刊金曜日」って誰が作った雑誌かな?