TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

銀杏散るなり夕陽の丘に!


 金色の 小さきと鳥の かたちして 銀杏散るなり 夕陽の丘に (与謝野晶子
 
 お気に入りの散策コースである都立の桜が丘公園に行ってきた。今年は暖冬のためか紅葉が遅くかつ余り鮮明ではない。紅葉の代表がなんといても紅葉(もみじ)であろう。紅葉は文字通り紅くなるのだがその速度が木々によって違っているので緑と薄い濃い紅のコントラストが綺麗である。黄落という言葉がある。黄昏とか散る寸前のイメージだ。黄落の黄の代表は何といっても銀杏であろう。桜が丘公園を歩いていたら何とも言えぬ匂いがする。「銀杏だね!」と連れ合いが言った。「どこだろうね?」と暫く(数十メートル)行って漸く一面の黄色い落ち葉の中に銀杏の実を見つけた。旧居の王禅寺東3丁目から柿生駅方面に下るバス通りには大きな銀杏が並木となっていた。秋口にはその黄落を楽しんだ。チョットした陽当たりの差異が黄落の速度を左右していて一斉には黄色くならない。その銀杏の街路樹をみると必ず冒頭の歌を想い起す。この歌は中学の国語の教科書に載っており覚えたのだ。「金色の」は「こんじきの」あるいは「きんいろの」と、どっちの読みが正しいのだろう? 作者は誰だったろうか?「小さき鳥の」は「小さきてふ」のではなかったかな?、と連れ合いは言う。そのくらい記憶は曖昧なのだが、日本人の人口に膾炙した歌の一つと言えるだろう。「やはり国語教育は大切なんだね」、と思う秋の午後である。