新
元号が「令和」に決まった。本日は連れ合いの横浜総合病院の定例受診日であった。ニュースは
スマホの速報で知った。初めは音声で聞いたので、新
元号が「れいわ」に決まったよと連れ合いに言ったら、「麗和」かしらというので、「そんなに画数の多い文字は使わないよ」と応えた。はたして帰宅してテレビニュースの速報をみると「令和」であった。「命令〉の「令」でもあり「
律令」の「令」でもあるのでチョットしっくりしない気が初めはした。
「令和」(れいわ)の典拠は「
万葉集」巻五、梅花の歌三十二首あわせて序、だという。■書下ろし文:初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭ははい後の香を薫らす。■現代語訳(
中西進著「
万葉集」から):時あたかも新春の好き月、空気は美しく風はやわらかん、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている。このように、典拠の説明を読むと「令和」に違和感はない。
翻って昭和が終わった1989(昭和64)年1月7日は私の42歳の誕生日であった。今回のように
生前退位ではなく、
昭和天皇の逝去により昭和は終わったので「平成」は突然にやってきた。平成は1989年1月8日から始まり2019年4月30日をもって終了する。思えば平成に日本は世界大戦の経験を持たなかったのは幸いであった。一方、
阪神淡路と東日本と熊本と三つの大震災を経験した。私自身も平成の30年を駆け抜けて42歳から72歳へと馬齢を重ねてきた。「馬齢」というと馬さんに失礼になろう。ひたすらに平成の世を生き抜いてきたというのが正直なところだ。