序章そして最終章: 私の内なるC型肝炎ウイルス(HCV)が消えた日!
- 2019年4月17日:
私のHCV(C型肝炎ウイルス)が消えた。RNA-HCVが、PCR検査で「ケンシュツセズ」を一年以上維持したのだ。
今日は感動の日だ。でも私は心穏やかに寂しく帰宅した。これでよかった。この平穏な日が欲しかった。今日の日のことを誰に語ることもなかった!
「私のC型ウイルス肝炎物語」は青天の霹靂から始まった。静かに終了を迎えられたとしたらそれが一番よい。私の内なるHCVの存在を知ったその日から、そのことを私は恐れてこなかった。ただその時どきにできることを全て行ってきた。この22年のあいだ私は、HCVから逃げることはしないで、素直に向き合ってきた。寧ろHCVと共に生きてきた。逃げずに真摯に謙虚に生きることをHCVが私に求めてきたのだ。
私の内なるHCVは何時どのようにして私のもとにやってきたのか?それは今もわからない。ただ、私の身体の中で20余年あるいはもっと長い年月を、私と共に生きてきた。今では懐かしいとも思える私の内なるHCVを想いながらこの記録を認めた。
「私のC型ウイルス肝炎物語」は、HCVの発見、その私自身への罹患、二十数年の長い経過観察の日々と治療に至る記録である。この記録としての物語を妻のY子、子どもたち孫たちに捧げる。
(2019.4.17)
(「私のC型ウイルス肝炎物語」 序章そして最終章―私の内なるC型肝炎ウイルス(HCV)が消えた日!)